Fordは大型自動車部品を3Dプリント

米フォードは3Dプリント自動車部品製造のためStratasysのInfinite Build Systemをテスト

フォード・モーター・カンパニーは、ミシガン州にあるFord Research and Innovation Centerにおいて、Stratasysが研究を進めている無限3Dプリントシステム「Infinite Build 3D Printer」を使用した大規模な自動車部品の3Dプリントテストを行っている。

2016年8月に発表されたStratasysのInfinite Build Systemは、エクストルーダーを備えたロボットアームと熱可塑性マイクロペレット材料を使用することで、理論的に無制限の3Dプリント造形を実行することができるシステムとして、Stratasysが研究を進める新しい3Dプリントシステムである。

フォードは、同研究所にてこのInfinite Build 3Dプリントシステムを利用した自動車内装部品などのプロトタイピングテストを行っている。

現在は研究段階のため大量生産にはまだまだ時間を要するが、同社は将来的にこの3Dプリント技術が、試作部品の製造だけでなく、個々の用途や目的に応じたカスタマイズ部品の製造などにも活用できるよう研究を進めている。

米フォードは、2020年までに45億ドル(約5400億円)をEV(電気自動車)開発に集中投資するため、最新技術の研究と関連する製造能力の拡大計画を発表している。
また、トランプ政権発足後、メキシコ工場新設の撤回を発表した同社は、その資金を米国の製造工場に再投資し、3Dプリント技術をベースとした先進的な製造プロセスの開発を展開する予定である。

StratasysはInfinite Build Machineを研究するため、航空宇宙産業最大手ボーイング社とも提携している。


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