Audiは3DプリントメーカーEOSとの提携を発表

ドイツの自動車メーカーAudiとメタル3Dプリンタ大手EOSが提携を発表

自動車メーカー『Audi(アウディ)』は、ドイツの大手3Dプリンタメーカー『EOS』との新たなパートナーシップ契約の締結について発表しました。

EOSの3Dプリント技術は、アウディの設備やプロトタイプ構築、モータースポーツ分野の他、新たな取り組みとして進められている航空宇宙関連プロジェクトなどにも使用される予定です。


EOSの大型高速ダイレクトメタル3Dプリンタ『EOS M 400-4

DMLS(ダイレクトメタルレーザー焼結装置)最大の3DプリンタメーカーEOSは、Audiがドイツ・インゴルシュタット南部の都市に建設中の3Dプリンティングセンターに対し、「Additive Minds(EOS社のコンサルティング部門)」メンバーを派遣し、Audiの3Dプリント製造のための技術トレーニング(社内AM専門エンジニアリングチームの設立)や実装部品製造をサポートする予定です。

AudiはEOSとの提携により3Dプリンタやトポロジー最適化技術などを同センターで研究し、軽量でエネルギー効率の高い強力な3Dプリントコンポーネントを開発する計画を立てています。

航空宇宙産業への挑戦

またAudiは、Googleが主催する世界初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に挑戦する「Part-Time Scientists」と2015年にパートナーシップを締結し、月面探査機「Audi Lunar Quattro」の開発を行っています。

Audi Lunar Quattroは、月面を移動しながら実装する4台のカメラを使って360度撮影を行い、高解像度の写真を地球に送信するための月面探査機です。

※「Google Lunar XPRIZE」とは、私費を投じて月面に上陸させた探査機を使い、着地点から500m以上走行させて、高解像度の動画と静止画を地球に送信するまでの早さを競うミッションで、優勝チームには賞金2,000万ドルが提供される。

Audiは同機を開発するため16人のエンジニアをPart-Time Scientistsに派遣し、世界中から集まった科学者チームと協力してAudi Lunar Quattroの開発を続けてきました。
このプロジェクトに参加したAudiのエンジニアリングチームは、走行安定性を高めるためにタイヤと車体サイズの拡大を提案。これを実現するため、材料の最適な組み合わせと3Dプリント技術を活用して、軽量で高剛性な車体を開発。改良されたAudi Lunar Quattroは、総重量で8kg(38kgから30kgへ)の軽量化を実現しました。

新たな技術への挑戦を続けるAduiは、EOSとの提携により新たなデジタル技術の拡大を計画しています。またドイツにおいては、政府主導で新たなデジタル技術の導入や開発を推奨しており、自動車メーカー大手AudiとAM業界大手EOSによる提携に対しても支援を行うとしています。


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