VWがスペア部品製造に3Dプリンタを活用

フォルクスワーゲンはスペアパーツの製造に3Dプリンタを利用するパイロットプロジェクトを開始

3Dプリント技術の活用が広がる自動車業界において、また新たな取り組みがスタートした。

1937年設立のドイツ大手自動車メーカー「Volkswagen(以下 フォルクスワーゲン)」は、自社の開発・技術計画部門と協力し、生産が終了した車種のスペアパーツ製造に3Dプリント技術を活用する新たなパイロットプロジェクトを開始した。

生産が終了し、部品在庫の無い旧車の場合、従来の製造プロセスを用いたスペアパーツ製造はほぼ不可能に近い。
この問題に対処するためフォルクスワーゲンの研究チームは、3Dスキャンや3Dプリンタを用いた単品(または小ロット)部品の製造・販売の実用化を目指すプロジェクトを展開。

研究チームは実証テストの一つとして、生産が終了した「フォルクスワーゲン・コラード」の内装用部品を、3Dプリント技術を用いて製造。
チームは、製造される3Dプリント部品の精度を向上させるため、3Dスキャン技術を用いた実部品スキャンをおこない、オリジナルに近い3Dプリント用部品データを生成した。

研究内容の詳細などはオープンになっていないが、以前紹介した「メルセデスはトラック部品製造に3Dプリンターを活用」や「リバースエンジニアリングで名車を復活」のように、製造期間の短縮や物流コストの軽減、リバースエンジニアリングによる部品製造など、目的や用途に応じてカスタマイズ可能な3Dプリント自動車部品の製造は、今後もさらに拡大することが予想される。


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