- 2018-11-16
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Colossus世界最大級の輸送可能な大型3Dプリンタを発表
ベルギーGenkに本拠を置くスタートアップ「Colossus」は、世界最大級の移動式3Dプリンタ『Colossus FGF 3D Printer』を開発。現在ドイツ・フランクフルトで開催中のFormnext 2018で発表した。
廃棄物を再利用するための新しい技術を提案し、リサイクル活動を啓蒙するColossusは、一般的な樹脂材料の他、rPPやrPLAのようなリサイクル材料を利用可能にした最先端の「FGF(fused granular fabrication)」システムを採用した超大型3Dプリンタ『Colossus FGF 3D Printer』を開発。コンテナを改造した筐体はそのまま輸送が可能で、移送先で建築モジュールや家具など、目的や用途に応じた大型3Dオブジェクトを生成することができる世界初の移動式大型3Dプリントシステムである。
家具やその他の大規模なオブジェクトを、プラスチック廃棄物から生成した材料から生成するため、エクストルーダーの最高温度を400℃まで達することができるよう設計。
Colossus FGF 3D PrinterでリサイクルPETとPPプロファイルを使用するため、Mitsubishi Chemicalと提携し、約10種類の材料化合物を試験。様々なプラスチック廃棄物から3Dプリントを可能にした。
また、15kg/hのプリント速度とプリント品質向上のため、ヘッドに除湿/乾燥ユニットを内蔵し、プリントベッドには最適な熱分布を得るために液体加熱方式を採用。
スペック
- 造形領域:2.67m×1m×1.5m(LxWxH)
- プリント速度:最高15kg/h(将来的に25kg/hを提供予定)
- 押出機:ペレット供給押出機(除湿/乾燥ユニット装備)
- プリントベッド温度:0~90℃
- 対応材料:MABS、PETG、PETcarbon、PPtalc、PPglass、PLAstone、PLAbronze、rPP、rPET、rPLA、他
Colossusは、廃棄物を再利用する革新的で新しい手段を提供する「The One Project」の1つとして、DisneyやSix Flagsのような大規模な遊戯施設から大量に出されるプラスチック廃棄物をリサイクルし、家具やステーションスタンド、さらにはお土産などに変換する方法などを提案し、様々なイベントツアーを展開している。
リサイクル素材から3Dプリントされた家具類
コンテナの巨大窓からリサイクルプリントされる様子を見ることができる
Colossus FGF 3Dプリンタは、輸送可能な特性を活かし、空調環境の整備やツール類の追加など、システムを利用するクライアントのニーズに応じて細部のカスタマイズが可能となっている。
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