Carbonが新型3Dプリンタの受注開始と新CEOを発表

Carbonが新型大判3Dプリンタ「L1」の一般販売開始と新CEO就任を発表した

シリコンバレーの3Dプリンタメーカー Carbon は、造形エリアを拡大した大量生産向け大型3Dプリンタ「L1 3Dプリンタ(以下 L1)」の受注を開始。また、Carbonの共同設立者であるDr. Joseph M. DeSimone(ジョセフ・M・デシモーネ博士)のCEO辞任と、2016年から取締役会のひとりとして名を連ねていたEllen J. Kullman(エレン・J・カルマン)が新しいCEOに就任したことを発表した。

2019年2月から限定的なパートナーにのみ提供されてきた「L1」は、現行モデル「M1」および「M2」3Dプリンタと同じ「Digital Light Synthesis(DLS)」および「Continuous Liquid Interface Production(CLIP)」テクノロジーをベースに、大量生産向けに設計された大型3Dプリンタで、初期モデルM1の10倍、M2の5倍の体積「189×118×326mm」を有し、硬質ポリウレタン(RPU)、エラストマーポリウレタン(EPU)、エポキシ(EPX)、シリコン(SIL)など、カーボンの幅広いDLS材料と互換性があり、同時により多くの部品を生産する能力を備えている。
造形エリアを拡大した「L1」は、3年契約で年間250,000ドルのサブスクリプションプログラムとして提供され、2020年の前半に出荷開始を予定している。
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Carbonは、スポーツ用品メーカー adidasRiddell、自転車メーカー Specialized などと提携し、3Dプリント技術を採用した最終製品の生産をサポート。2019年3月には、L1 3Dプリンタやソフトウェアおよび材料を組み合わせ、20時間で900~1,200の歯科用アライナーモデルの大量製造および熱成形用ソリューションシステム「L1 Production Solution」をリリースし、歯科用統合テクノロジープラットフォームのパッケージ化を開始。

新たにCEOに就任したカルマンは、米ゼネラルエレクトリック社を経て1988年に化学大手 DuPont(デュポン)に入社。2009年から2015年にかけてデュポンの会長兼CEOを務めた後、2016年からCarbonの取締役として参加。今回、前CEOであるジョセフ・M・デシモーネ博士の取締役会会長に就任に合わせ、同社CEOの座を引き継いだ。
カルマンは、米国のフォーチュン誌やフォーブス誌において、米国で影響力のあるパワフルウーマンに選出されるなど、有能な経営者として手腕を発揮している。


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