- 2019-3-5
- 最新情報
- 3DPrinting, 3Dプリンティング, Fashion, Materialise, Movie, SLS, キャラクター, ファッション, フィギュア, マーベル, 映画, 粉末焼結
マーベル映画「ブラックパンサー」が第91回アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞
2018年に世界各地で記録的なヒットとなったマーベル・スタジオ作品『ブラックパンサー(原題: Black Panther)』が、第91回アカデミー賞において、衣装デザイン賞の他、美術賞と作曲賞を受賞。劇中で使用された3Dプリント製衣装に注目が集まっている。
同作で衣装デザインを担当し、オスカーを手にした衣装デザイナー Ruth E. Carter(ルース・E・カーター)は、劇中に登場するティ・チャラ(ブラックパンサー)の母、ワカンダの女王であるラモンダが着用した複雑なデザインのマントルと冠をデザイン。
カーターはこの衣装を完成させるため、3Dプリント技術を用いた建築やファッションをデザインするオーストリア人3Dデザイナー Julia Koerner(ジュリア・コーナー)に協力を仰ぎ、約4ヶ月掛けて、ラモンダの衣装の3Dモデルを作成。
衣装の3Dモデル制作を担当したコーナーは、超未来型テクノロジーを有するワカンダらしい衣装に仕上げるため、ビジュアルプログラミングソフトウェアを使用してデザインした独自のジオメトリを開発。アフリカの伝統的なファッションを継承しつつ、手作り感を出さない見事なデジタルデザイン衣装を完成させた。
@ facebook koernerjulia
完成した3Dモデルは、ベルギーに本社を置く3Dプリントサービス企業 Materialise(マテリアライズ)に送られ、SLS方式の3Dプリンタと「PA(ポリアミド)12」材料を使用してプリントされた。耐久性と靭性を兼ね備えたPA12から生成された衣装は、ラモンダを演じた女優アンジェラ・バセットの体に完璧にフィットした。
またコーナーは、アカデミー賞のアフターパーティーであるVanity Fair誌のパーティーにてカーターが身に着けた、3Dプリント製装身具の製作も手掛けている。
@ facebook koernerjulia
日本ではあまりヒットしなかった「ブラックパンサー」だが、全米歴代3位、世界歴代9位という興収を記録。アメコミ原作映画としては初のアカデミー受賞作品となった。
関連記事
- 3Dプリント製「ブラック・パンサー」マスク
- 3Dプリント技術を利用したミレニアムファルコン号イメージ車体
- Form 2で熱光学ピストルを制作
- 3Dプリント技術を活用した実写版『攻殻機動隊』
- 3Dプリント眼鏡市場が2028年までに34億ドルに達する
- 世界初Pantoneカラーの3Dフィラメント発売開始
- 3Dプリント製実物大マンモスが完成
- 3Dプリント技術も活用した高精細スタチューフィギュア
- Ultimaker S5がFDA認証アプリの互換テストに合格
- adidasは山本耀司とコラボした最新3Dプリントスニーカーを発表
- 芸術と数学が融合した3Dプリントシューズコレクション
- マテリアライズの金属3Dプリント用サポート自動生成ソフト
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp