中小企業向け低価格金属3Dプリンタ

Fraunhofer ILTは€30,000から購入可能な中小企業向け小型メタル3Dプリンターを発表

ドイツのFraunhofer ILT(Institute for Laser Technology)は、€30,000($36,000)で購入可能なSLM(selective laser melting)金属3Dプリンターをリリースした。

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数千万円台~億単位が当たり前の金属3Dプリンタ製品と比較し、圧倒的な低価格を実現したFraunhofer ILT, Aachen.の金属3Dプリンターは、140Wのダイオードレーザーで粉末材料を溶解し、最大直径80mm×最大高さ90mm/焦点直径250μの金属部品の造型が可能なSLM方式3Dプリンタ。

システム全体の設置面積も1.3m×0.8m×1.4mと小さく本体が小型化されているため、造形出来る金属部品のサイズも限られていますが、従来機種のような数千万円単位の投資が難しい中小企業にとっては€30,000($36,000)は手が出しやすい価格設定となっています。

現在のシステムは、ステンレス鋼製の3Dプリントに最適化されていますが、今後アルミニウム合金等複数素材への対応も予定している。

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詳細スペック等不明な部分も多いですが、同機は2016年11月15日から18日までドイツ・フランクフルトで開催される『formnext powered by TCT 2016』(3Dプリンティング、積層加工技術など最先端の技術が集う国際見本市)でお披露目される。

GEによるアーカム&SLMソルーションズ買収発表からのSLMソリューションズTOB取り下げなど、成長への期待と共に様々な話題や課題が山積するメタル3Dプリンタ。今後更なる低価格モデルなどが投入されるようになると、業界全体の流れも大きく変化するかもしれませんね。


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