マラウイ共和国に世界初の3Dプリント学校が完成

14Trees、大型建設3Dプリンタを使った世界初の3Dプリント学校をマラウイに建設

スイスを拠点とする建築材料の世界的リーダーである LafargeHolcim と CDC の合弁会社で、アフリカにおける低価格住宅の供給を促進することを目的とした建設ベンチャー 14Trees は、デンマークの建設用3Dプリンタメーカー COBOD の大型建設用3Dプリントシステムを利用して、アフリカ南東部に位置するマラウイ共和国に世界初の3Dプリント学校を建設した。

ユニセフの推計によれば、アフリカ全土で学校不足が深刻化しており、マラウイだけでも3万6000もの教室が不足している。不足する学校を建設する際、従来の手法やスピードではこの問題を解消するのに70年を要すると言われているが、14Treesによれば、建設用3Dプリンティング技術を用いればわずか10年でこのギャップを埋めることができるという。

3Dプリントシステムによりわずか18時間で建設された3Dプリント製学校は、縦横10メートル×高さ3メートルの構造物をプリントできるCOBODの大型建設用3Dプリントシステム「BOD2 Model:4-4-2」を使用してプリントされた物で、合計56平方メートルの広さを有しており、すでに子供達が授業を受け始めている。

マラウイにおけるBOD2プリンタの使用は、COBODによる建設プロジェクトの一例であり、COBODの創業者兼ゼネラルマネージャーであるHenrik Lund-Nielsen氏は次のように述べている「世界初の3階建てビルのオンサイトプリントに当社のプリンタが使用されたことに続き、マラウイで世界初の学校建設プロジェクトに参加できたことを誇りに思います。このプロジェクトは、当社のプリンタ事例の始まりに過ぎず、多機能なプリント技術を使用してさらに多くのアプリケーションを作ることができることを示しています。今後も14Treesと協力し、アフリカの学校不足の解消に貢献していきたいと考えています。」

マラウイの教育・青年・スポーツ局長である初等教育アドバイザーのジュリアナ・クパンガ・チカンディラ氏は次のように述べている「新校舎には大変感銘を受けました。その耐久性とデザインにより、これまで生徒が持っていなかったスペースと設備が提供されています。この学校にはより多くの生徒が集まり、学校から遠ざかっていた学生たちも教室に戻ってくるでしょう。」


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