日本企業が共同で金属3Dプリント会社を設立

双日と小岩井は共同で3Dプリンタによる金属部品製造会社「JAMPT」を設立

日本の製造大手双日コイワイは、金属粉末積層による立体造形「Additive Manufacturing(AM)」技術を用いた製品の量産および販売を目的とした『JAMPT(日本積層造形株式会社)』を設立。
JAMPTは、材料となる金属粉製造やAM装置(金属3Dプリンタ)を使用した製品製造、認証取得サポートまでを一貫して行う日本初の企業となる。

金属AM技術は、欧米や中国を中心に、航空宇宙部品や医療用インプラントなどの高精度な実用品市場で需要が急拡大している。
形状や工程が複雑な金属製品の製造の簡素化や、従来造形が不可能であった金属製品の製造を可能とするため、製品デザインや使用材料の自由度が増すことが期待されている。また、製品データをウェブ経由で共有することで、金属3Dプリンタと金属粉末材料があれば世界中何処でも同等の金属製品製造が可能となるため、製品在庫の圧縮および物流コストの削減につながる技術として導入が拡大している。

先行する欧米や中国に遅れぬよう日本でもAM技術の発展・普及を目指し、2014年に経済産業省主導で「技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構」(TRAFAM)が立ち上げられた。双日とコイワイはそれぞれ賛助会員、組合員としてTRAFAMに参画。

JAMPTは、TRAFAMの電子ビーム方式のプロジェクト・リーダーである東北大学金属材料研究所の千葉晶彦教授を技術顧問に迎え入れ、TRAFAM並びに東北大学と連携しながら、AM技術の深化と発展を進める。また、東北大学のベンチャーファンドがJAMPTへの出資を検討中である。

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双日は、総合商社としてのネットワークや多岐にわたるビジネスでの知見を活かし、JAMPTの事業展開をサポートするとともに、同社が開発する金属粉末材料および金属製品の拡販を担う。

JAMPTは、2025年までに売上高1,000億円を目標とし、金属AM業界における世界のリーディングカンパニーを目指す。

本社工場は宮城県多賀城市の復興団地内に建設し、2018年7月から操業開始予定であり、宮城県、東北大学と協力し、宮城県から金属AM市場の拡大を推し進めることで同地域の復興へ貢献することを目的の一つとしている。


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