3Dプリントロケット世界初の打上げに成功

3Dプリント製エンジン搭載のロケット「Electron」が3つの衛星の軌道投入に成功

米国・ロサンゼルスを拠点とする航空宇宙ベンチャーRocket Labは、ニュージーランド・マハ半島の同社打上げ施設から、3Dプリントエンジンを搭載した『Electron rocket』の打上げに成功。ロケットは、現地時間2018年1月21日に軌道に到達し、クライアントである民間企業PlanetSpireが所有する3つの人工衛星の軌道投入に成功した。

2017年5月の打上げで軌道到達に至らなかったRocket Labは、今回世界初となる民間企業によるプライベート発射台からの複数衛星の軌道投入に成功。

「RUTHERFORD ENGINE(ラザフォード・エンジン)」と呼ばれるRocket Labのロケットエンジンは、主要コンポーネントに3Dプリント部品を採用しており、従来の方法よりも高速に低コストでエンジンを製造することができる。
従来の方法で数カ月を要するロケットエンジン製造に3Dプリント技術を活用することで、24時間毎のエンジン部品プリントを実現し、より高速にロケットを生産、打ち上げることを可能にした。

同社のライバルであるSpaceX社「Falcon 9」ロケットの約4分の1となるElectron rocketは、全長17メートル、直径1.2メートル、最大積載量225kgの小型ロケットで、カーボン強化プラスチック製ボディとメタル3Dプリント技術から構成された部品により、機能的な強度を有しながら大幅な軽量化を実現。

コストパフォーマンスに優れたElectron rocketは、Falcon 9の打上げ費用約6200万ドル(約70憶円)に対し、約500万ドル(約5憶6,500万円)で打上げることができる。

Rocket Labは、今後数週間のうちに今回の打ち上げデータを分析し、予定している次の打上げに向けた改善作業を実施する。また同社は現在、5台のElectron rocketを生産しているが、生産能力がピークに達すれば、年間50回以上の稼働も可能になるという。


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