3Dプリント技術を活用した人工睾丸

韓国の研究者が3Dプリント技術を活用して手頃な価格でカスタマイズ可能な人工睾丸を作製

韓国の研究チームは、人工精巣移植を必要としている患者のため、3Dプリント技術を利用してより手頃な価格でカスタマイズが可能な人工睾丸を作製した。

乳癌に侵された女性がん患者を支援するため、3Dプリント技術を活用した症例は多数報告されているが、3Dプリント技術を利用して人工睾丸を造るという試みは殆ど例がない。
しかし男性器には、腫瘍や外的要因など様々な理由から医学的処置が必要になることがあり、時には睾丸の摘出が必要となることもある。乳房切除後に精神的な苦痛を抱える患者がいるのと同様に、睾丸の摘出によるストレスや、既製の人口睾丸のフィット感の悪さや合併症を引き起こす可能性から大きなストレスを受けて自信を失い、精神的な病を抱えることになる患者も少なくない。

International Journal of Engineering Research andTechnology

このような課題に対応するため韓国の研究チームは、3Dプリント技術を活用して、患者個人の体にフィットしたカスタマイズされた人工睾丸を作製するためのプロセスを開発した。
研究チームは、シリコーン LSC-40(美術工芸品などに使用されるポリマー)と、RTV-THINNERを混合して人工睾丸に最適な材料を調合。その後、患者の睾丸データを3Dモデリングソフトウェア「PTC Creo Parametric」で調整し、複数の大きさの睾丸モデルを作製。

3次元化された睾丸モデルは、3Dプリンタを使用して3つのパーツに分割して造形され、後処理加工した後にシリコン成形プロセスにかけ、患者の体にフィットした人工睾丸を作製する。

韓国では、米国から輸入された高価な人工睾丸を使用されることが多いが、保険適用外のため使用を断念する患者も少なくない。このプロセスを開発した韓国の研究チームは将来的にこの人工睾丸を医療機器として登録し、高価な米国からの輸入品に代わる、より手頃な価格で入手できる補綴物として商品化することを考えている。


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