7歳の少女が3Dプリントされた手でMLBワールドシリーズの始球式で投球した
3Dプリント義手を持つ7歳の少女Hailey Dawson(ヘイリードーソン)は、メジャーリーグベースボールの優勝決定戦、ワールドシリーズ第4戦の始球式に登場。見事にその役目を果たした!
twitter@PlayBall
ポーランド症候群のため、生まれつき右手の指の一部が欠けている少女ヘイリーは、2014年からネバダ大学ラスベガス(UNLV)の研究チームに協力し、3Dプリント義手の開発に取り込んでいる。
ヒューストン・アストロズとロサンゼルス・ドジャースによるワールドシリーズ第4戦で始球式を務めることになったヘイリーのため研究チームは、ワールドシリーズのロゴを配した3Dプリント義手を、Stratasys Fortus 250mcで3Dプリント造形。
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従来の製造手法で作られる義手は、米国内で2万5千ドルほどの費用が掛かるが、成長の早い子供達が頻繁に部品を調達することは、費用的な負担も大きく、一般家庭では手が届かないのが現実である。このような課題に対応するため開発されている3Dプリント義手は、従来の製造手法の数分の一から数十分の一のコストで製作することが可能で、子供の成長に合わせた部分的な部品交換や、破損時の交換などにも安価に対応することが出来る。
UNLVの研究チームは現在、様々な用途に応じた複数の3Dプリント義手を開発している。
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