3Dプリント眼鏡市場が2028年までに34億ドルに達する

AM専門調査会社SmarTechが3Dプリント眼鏡市場が2028年までに34億ドルに達すると予測

アディティブマニュファクチャリング(以下 AM)市場を専門とする調査会社「SmarTech Analysis(以下 SmarTech)」は、眼鏡業界におけるAM技術採用に関する新しいレポートを発表。本レポートで、3Dプリント眼鏡市場が今後10年間で大幅に成長すると予測している。

SmarTechは、3Dプリンティングプロセスに関する知識と、世界中のAM材料およびハードウェア販売に関する独自のデータベースを活用し、現在および将来のAMの主要アプリケーションの可能性を調査した新しいレポート「3Dプリント眼鏡市場 2019-2028」を発表。このレポートの中で、眼鏡業界におけるAM技術の採用は、2028年までに合計34億ドル(約3,740億円)に成ると予測している。

このレポートの目的の1つは、材料、ハードウェアおよびサービスプロバイダーを含むAM業界に投資されている企業にとって、今後最も重要なビジネスチャンスを強調することであり、もう1つの目的は、眼鏡業界関係者に現在のAM技術、材料、3Dスキャンおよびオンラインカスタマイズソフトウェアを含むサービスに関する正確な情報を提供することにあるとしている。最終製品の製造については中長期的な焦点となっているが、このレポートでは、プロトタイピング、ツーリング、インベストメント鋳造など、眼鏡業界におけるAM技術用途についても分析している。

 

レポートの概要

  • 眼鏡分野におけるAM技術で最も重要なセグメントは最終部品の生産で、2028年までに全体で34億ドルに達すると分析。
  • 眼鏡3Dプリントで使用される3Dプリンティング技術は、試作用途としてのマテリアルジェットと、最終部品製造のためのパウダーベッドフュージョンが上げられており、ロストワックス鋳造やFDM/FFF方式も、一部の試作や最終用途部品に使用される。
  • 既存の眼科用眼鏡は、業界全体で年間1000億ドル以上の収益があり、マスカスタマイゼーションを含むいくつかの方法で急成長している。ユーザーは、自分に合わせて作られた眼鏡を購入できることを期待している。
  • 3Dプリンティング眼鏡用部品はサイズが小さいため、材料とハードウェアの両方の需要の観点からすると、3Dプリンティング業界全体では小さな市場と言える。
  • 眼鏡部品製造で利用されるポリマーパウダーベッドフュージョンテクノロジーでは、主な材料として「ナイロン12(PA 12)」を使用しているが、3Dプリントアイウェアメーカーの中には、粉末系特有の仕上がりをより滑らかな表面仕上げへと変換するため、独自の仕上げプロセスを開発している。

このレポートに含まれる主要なAM企業は、Carbon、DWS、EOS、Formlabs、Fuel 3D、Glasses USA、Hoet、Hoya、HP、Luxexcel、Luxottica、Materialise、MONOQOOL、Mykita、Protos、Safilo、Sculpteo、Seiko、Sfer、Sisma、Specsy、およびその他の最終用途製品の製造方法として、3Dプリンティングを採用している眼鏡メーカーが含まれる。


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