- 2022-11-4
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デスクトップメタル、高精度な木材パーツが3Dプリント可能な「Shop System Forust Edition」を発売
産業用3Dプリンタメーカー Desktop Metal(以下 デスクトップメタル)は、同社の「Shop System(バインダージェットシステム)」をベースに、機能的な最終用途木材部品の3Dプリントが可能な木質系バインダージェッティング技術採用の新システム「Shop System Forust Edition」の発売を発表した。
デスクトップメタルは、2021年5月にバインダージェットによる機能的な最終用途木材部品の3Dプリントに特化した子会社 Forust(以下 フォーラスト)を設立。フォーラストは、木材製造や製紙業界から排出されるおがくずやリグニン(高等植物の木化に関与する高分子のフェノール性化合物で、木質素とも呼ばれる)などの副産物をベースに、特殊なバイオエポキシ樹脂複合体と混合することで、木材パーツを高速に製造することが可能な初のバインダージェット3Dプリントシステムを開発。
関連記事:Desktop Metal、木材部品3Dプリント子会社設立
「Shop System Forust Edition」は、先進のプリントヘッドと高速バインダージェッティング技術により、リアルな木目模様の木材パーツを高精細に3Dプリントすることが可能で、従来のサブトラクティブな木材加工法では実現できなかった複雑なデザインを再現することができ、優れた環境フットプリントを提供する。
「Shop System Forust Edition」は、デスクトップメタルの造形ソフトウェア「Fabricate MFG」と併用することで、粒状パターンなしまたは5つのプリセットから選んでプリントすることが可能で、アッシュやマホガニーなどの天然木を再現したリアルな木目調の装飾品も製作することができる。
また、フォーラストを利用した部品は、浸透させた後、従来の木製品と同様に、サンディング、染色、研磨、染色、塗装、再仕上げが可能で、完成後は、ネジや釘で固定できる同程度の強度を有しており、照明器具や室内装飾、自動車の内装など、さまざまな最終用途に適用することができるだけでなく、3Dプリントサービスを提供する企業にとっても、新たなサービスを生み出す可能を秘めている。
Shop System Forust Edition の基本スペック
- 造形ボックスサイズ:350 x 220 x 200 mm
- プリント速度:最大1,600 cc/hr
- 素材:Forustウッドパウダー
- ソフトウェア:Fabricate MFG
- パウダー回収システム:パウダーステーション
現在、ロンドンを拠点とするデザインスタジオ HagenHinderdael は、フォーラストの3Dプリントプロセスを用いた最初の照明器具製品として「Cocoon」を販売している。
HagenHinderdaelデザインの照明器具「Cocoon 3D」
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