3Dプリント部品採用のヘリコプターエンジン

仏企業Safranは新型Anetoエンジンに3Dプリントコンポーネントを採用

フランスの航空宇宙および防衛、通信企業大手Safranグループ「Safran Helicopter Engines」は、2017年10月3日からロンドンで開催された国際ヘリコプター展「Helitech International 2017」で、3Dプリント部品を実装した同社の最新エンジンファミリー「Aneto」を発売した。

3Dプリントコンポーネントを採用した最新エンジン「Aneto-1K(2,500 shpクラス)」は、Leonardoの新型ヘリコプター「AW189K(AgustaWestland AW189K)」に搭載される。

Safran Helicopter Enginesの最新エンジンAneto-1Kは、耐熱材料で3Dプリントされた燃焼チャンバや、インレットガイドベーンシステムなど、複数の3Dプリント製内部部品を備えている。

Safranによれば、3Dプリント部品を導入することで、同量のエンジンと比較し、パワーウェイトレシオ25%と15%以上の燃費向上を実現。また、Anetoエンジンは通常よりもメンテナンス間隔が長く、ヘルスモニタリングシステムによりエンジニアがエンジンの状態を監視することができるため、従来よりも大幅な運用コストの削減を達成することができると述べている。

Leonardoは、2018年末までに3Dプリント部品を実装する「Aneto-1K」エンジンを最初に搭載するヘリコプター「AW189K」の飛行を認可する予定である。

Anetoエンジンは主に8~15tクラスの次世代ヘリコプター向けに設計されているが、既存のヘリコプターの古いエンジンと交換することもできるため、Anetoは今後他の機体にも採用される機会が増える可能性がある。


関連記事

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る