- 2022-6-24
- 建設・建築・インテリア, 最新情報
- 3DFS, 3DPrinter, 3DPrinting, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, Black Buffalo 3D, COBOD, concrete, DMLS, eco, FDM, FFF, SLS, エコ, コンクリート, テクノロジー, リサイクル, 建築, 建築関連
Power2Build、アフリカ最大の3Dプリント住宅を完成させる
アンゴラの建設3Dプリント企業 Power2Build は、デンマークの建設用3Dプリンタメーカー COBOD の主力製品である大型建設用3Dプリントシステム「BOD2」を使用して、アンゴラで2棟目となるアフリカ最大の3Dプリント住宅を建設した。
Photo : COBOD
この住宅は、メキシコの建材大手 CEMEX と COBOD が共同開発した「D.fab マテリアルソリューション(独自の混和剤使用コンクリート)」を初めて使用した建物で、最初のプロジェクトで建設した3Dプリント住宅(53平方メートル)の2倍以上となる140平方メートルの広さを有し、スイートルーム、2つのベッドルーム、3つのバスルーム、ダイニングルーム、リビングルームで構成されている。また、初回プロジェクトで建設した住宅が48時間でプリントされたのに対し、2倍以上の面積を有する今回の住宅は、わずか30時間でプリントを終えており、40%近いプリント時間の短縮を実現。さらに、プリントと同時に水道・電気設備工事も行うことができるようになった。
この3Dプリント住宅で使用された「D.fab マテリアルソリューション」は、従来のモルタルを使ったプリントに比べ、最大で90%のコスト削減を可能にする。また「D.fab」では、99%が現地で入手可能な材料を使用しており、COBODが供給する補強材「Magic Mix」をわずか1%しか使用しない。
2021年の調査では、サハラ以南のアフリカにおける住宅不足は約5000万戸、インドにおける住宅不足は7000万戸以上と推定されており、サハラ以南のアフリカとインドが、アディティブ建築の規模を急速に拡大できる2つの地域として注目されている。しかし、3Dプリント技術だけでこのような深刻な住宅不足を全て解決することは困難だが、3Dプリント技術により手頃な価格の高品質住宅を、より早く、より安価に建設することが可能となるため、住宅不足問題を徐々に解消できる可能性を示している。
関連記事
- マダガスカルに世界初の3Dプリント学校が完成
- 安価な狭小3Dプリントハウス
- 建設3Dプリント用インク「Planitop 3D construction ink」
- Alquist 3D、200戸の住宅を3Dプリント
- 米軍が米国最大の3Dプリント構造物を建設
- 3Dプリント技術を駆使した豪華なスイートルーム
- 世界初の3Dプリント教会を建設
- 都市の河川を再生する3Dプリント浄化システム
- ICON、新たに1億8500万ドルを調達
- 建設用3Dプリンタの構成・設計アプリ
- 世界最大級のコンクリート建造物を3Dプリント
3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp