パテント・リザルトは3Dプリンタ関連技術「特許総合力ランキング」を発表した
特許分析や情報提供を専門とするパテント・リザルトは、日本の特許庁に出願された「3Dプリンタ関連特許」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめたレポートの販売を開始した。
※ 本レポートは、2012年12月25日にリリースした内容に、新たに出願・公開されたデータを加えて再調査した結果となる。
2019年2月14日に発表された総合力ランキングは、1位「3D Systems」、2位「パナソニック」、3位「Stratasys」で、3D Systemsは、2012年の調査時と同様、総合力1位を維持している。注目度の高い特許には「少ない数の異なる着色材料のみを使用してフルカラーの表面彩色ができるなど、3Dカラー印刷に関する技術」や「3Dプリンタの保守点検装置」に関する技術などがある。
総合力2位のパナソニックは、前回調査時の3位から1ランク上昇。注目度の高い特許には「緻密で精度の高い造形品を容易かつ効率的に得られるようにする技術」や「形状にかかわらず、製造物の表面を低コストで滑らかに仕上げる技術」などが挙げられている。
総合力3位のStratasysは、前回の調査時の6位から上昇。注目度の高い特許には「印刷用材料の密度を制御する技術」や「印刷用材料として利用される水分散性ポリマー」に関する技術などが挙げらている。
また、RICOH(リコー)が前回調査時の183位から4位へ大きく上昇しており「光を吸収する光吸収材のうち、特に高粘度の前記光吸収材を飛翔させ、飛散を抑制した形状で被付着物に付着させることができる技術」や「高融点かつ高硬度な粒子を用いた複雑な立体形状の立体造形物を、簡便かつ効率良く、高強度で素早く製造するための材料」など、注目度の高い特許がある。
その他、次世代3D積層造形技術総合開発機構が今回の調査で5位に初登場となっており、6位以下にはナブテスコ(シーメット含む)、セイコーエプソンなどの企業がランクインしている。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポート「3Dプリンタ関連技術(100,000円~)」にて確認できる。
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