ドラマーのための3Dプリント義手

ドラマーのために開発されたオープンソースの3Dプリント義手『Paradiddle』

アメリカ人デザイナーDominic Siguang Maは、片腕ドラマーGreg Antonと協力し、カスタマイズ性に優れたオープンソースの3Dプリント義手『Paradiddle』を開発。ドラマーのために生成されたParadiddleは、より直感的かつ快適に演奏できるためのユニークな機能を備えている。


all images©joshua skirtich

Paradiddleは、片手で素早く着脱・調節可能な義手で、主要部品がSLS方式で3Dプリントされたガラス充填ナイロンプラスチック(HP 12 Glass Filled Nylon Plastic)から生成されている。

主要部品に3Dプリント技術を活用するParadiddleは、より人間の手の動作に近いバウンスを制御するため、調整可能なポリカーボネート製プレートを使用。既存のドラミング用プロテーゼのほとんどが固定式で調整能力が低いが、Paradiddleはユーザー自身が片手ですばやく調整することが可能で、高い操作性を有しており、3Dプリント製本体内部は、快適なフィット感を得られるよう柔らかく滑らかないEVAフォームで覆われている。

この構造は、バウンスを制御するだけでなく、ドラムスティックをドラマーの手に合わせて快適な位置に配置したり、さまざまなドラムスティックのサイズに合わせたりとカスタマイズ性に優れ、利用者が最適なドラムロールをプレイできるよう設計されている。

Paradiddleのベースとなる3Dプリントパーツ用データはオープンソース化されており、ユーザーはファイルを自由にダウンロードし、3Dプリントして使用することができる。


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