MITがAM技術のトレーニングを奨励

MITが産業界におけるアディティブ・マニュファクチャリング教育の強化を奨励

マサチューセッツ工科大学 Work of the Future 部門の研究者は、Additive Manufacturing(以下 AM)製造におけるトーレニングの重要性を示したレポートを発表。AM技術とその将来的な労働力、製品ライフサイクルへの影響を示したこの論文は、アメリカの主要なニュースソースに取り上げられ、大きな注目を集めている。

本レポートでは、AM分野において活用の拡大がみられる航空宇宙・防衛、医療機器、自動車という3つのケーススタディを挙げており、これらのセクターはいずれもAMの利用率、存在感が強く、他の製造アプリケーションへの投資を刺激することになると予測。また、AM産業を新たな高みへと駆り立てる一連の働きかけとして下記の項目を提言している。

  1. 商業化に応用可能なAM技術の基礎研究全域に投資する。
  2. 中小企業によるAM技術と専門知識の開発を支援する。
  3. あらゆるレベルで質の高い労働力志向のトレーニングプログラムの開発を支援する。
  4. AM技術を柱としたオープンイノベーションへのアプローチを加速する。
  5. 安全で効果的なファイル共有を通じて、知的財産権の侵害、偽造、リバースエンジニアリングにおける予測されるリスクを理解し積極的に対処する。
  6. デジタル情報の所有権を法律で定義し、消費者と製造者の権利とデバイス修理の境界を具体的に示す。

これらの提言は、AM技術の市場導入を促進するために個々の企業や政府が実施できるイニシアティブに焦点を当てたもので、来るべきインダストリー4.0に向けて労働力を再教育することを企業に求めるものであり、社会的な意義を持ち合わせている。多くの組合や労働者は、過去の産業革命によって労働の一部が失われた厳しい時代を知っているが、AM技術が主流になる時代にも同様の現象が起こる可能性があるとレポートでも指摘している。
例えば、2015年から2018年の間に製造業から離職した労働者の割合は、25.6%(2015年)から32.5%(2018年)へと毎年増加しており、2019年には製造業における労働者の31.3%が業界を去っている。労働者の離職率の増加は、この期間の経済活動を特徴づけているが、製造業の離職率に匹敵する規模のものは他業態ではほとんどみられない。

AM分野における専門的なトレーニングへの取り組みが増えているにも関わらず、AMの活用に長けた人材は著しく不足している。デロイトとマニュファクチャリング・インスティテュートが共催した2018年の調査では、2018年から2035年の間に、米国では合計240万人の未充足製造職が存在する可能性があり、製造業の経営者の大多数(89%)が、米国の製造業における人材不足を認識していると結論づけている。


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