- 2019-12-21
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Lumi Industries、スマートフォン3Dプリンタの設計情報を完全オープンソース化
クラウドファンディング indiegogo からローンチした低コストのDLP方式3Dプリンタ「LumiPocket」や、ブリーフケースに納まり持ち運び可能な薄型光造形方式3Dプリンタ「LumiFold TB」など、コンパクトな3Dプリンタ開発に特化するイタリアのスタートアップ Lumi Industries は、新たに無料のオープンソーススマートフォン用3Dプリンタ「LumiBee」をリリースした。
スマートフォンを利用した3Dプリンタと言えば、本メディアでも度々紹介してきた「ONO」を思い浮かべる方も多いだろう。2016年にクラウドファンディング Kickstarter を通じて200万ドル(約2億2千万円)という記録的な資金を集めながら遅延を繰り返し、2019年現在も支援者へ向けた製品の発送や返金に応じていない。弊社も支援者の一人だが、Kickstarterのプロジェクトページにはいまも多くの支援者から返金要求の書き込みが続いている。
記録的な資金を集め話題となった3Dプリンタ「ONO」
今回Lumi Industriesがリリースした「LumiBee」は、クラウドファンディングによる資金調達や市販化される製品とは異なり、オープンソースのプロジェクトとしてリリースされているため、誰でも無料で利用することができる。
ポータブル3Dプリンタの開発に取り組んできた同社はその経験から、スマートフォンを光源として使用する3Dプリンタの製品版を開発することは不可能であると判断。同社は、それまで投資してきた研究開発の成果を無駄にしないよう、それらの情報をオープンソース化し、世界中のMaker達と共有することを決断。
「LumiBee」は、スマートフォン画面から発せられる光と感光性液体樹脂を使用するオープンソースの3Dプリンタで、新旧問わずほとんどのスマートフォンを光源として使えるため、手持ちの古いスマートフォンを活用することができる。筐体を構成する部品は、約95%がFDM/FFF方式3Dプリンタを使用して3Dプリントできるよう設計されている。
3Dプリント用ファイル、Arduino等の組み込み用情報一式は GitHub から公開されている。
同社はファイルを利用したユーザーに向け、Facebookグループ「Lumibee Project」への投稿や#Lumibeeを付けたSNS投稿を促している。
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