カスタム3Dプリント自転車用ヘルメットの販売開始

英国スタートアップは耐衝撃性に優れたカスタム3Dプリント自転車用ヘルメットをリリース

シリコンバレーの3DプリンタスタートアップCarbonは、新型大判3Dプリンタ「L1」をベースとした量産向け3Dプリンティングソリューションを利用し、米国のスポーツ用品メーカー「Riddell」と提携し、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)選手が着用するカスタムヘルメット「Riddell SpeedFlex Precision Diamond helmet」の量産を開始したことを発表したが(関連記事はこちら
ロンドンを拠点とするスタートアップ「Hexo Helmets」は、世界初のカスタム3Dプリント自転車用ヘルメットの発売開始を発表した。

Hexo Helmetsのカスタム3Dプリント自転車用ヘルメットは、フランスの材料会社「Arkema(アルケマ)」が開発する、ヒマシ油から作られた100%再生可能な特殊ポリアミド粉末「 Polyamide (ポリアミド)11」を材料に、SLS方式の3Dプリンタで作成される軽量ヘルメットで、サイクルリストの頭部をスキャンし、個々の頭部形状に合わせてカスタム3Dプリントされたハニカム内部構造が、68%の衝撃を効率的に抑制する優れた耐衝撃性能を有している。

カスタマイズされ3Dプリントされた構造体は、エアロダイナミクスパートナーであるTotalSimのテストによって計算された優れた空力特性と、従来の断熱素材よりも8倍優れた熱伝導性率を提供する。

 

Hexo Helmets のフィッティングプロセス

  1. 50ポンドの予約金を払い、ヘルメットを予約
  2. 頭部をスキャンし3Dデータ化
  3. データを元にヘルメット作成の準備が整うと注文者へ通知が届く
  4. シェルカラーを選択し、残金299ポンドを支払い正式オーダー
  5. 完成したヘルメットが注文者に届く

すべてのヘルメットはワンオフで製作されるため、スキャニングアプリを使ってサイクリストの頭部をスキャンし、30,000ポイントの高精度な3Dメッシュを数秒で作成する。3D化された頭部データに合わせカスタマイズされたパーツは、SLS方式の3Dプリンタで造形し仕上げ加工された後、注文者へ直接届けられる。

ヘルメットの価格は349ポンド(456米ドル)で日本からも注文可能だが、注文前に3Dスキャナを利用して自身の頭部データをスキャンし、提供する必要がある。

Hexo Helmetsは、注文を受けたカスタムヘルメットを2019年3月上旬から出荷開始することを目指している。


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