- 2019-2-5
- 最新情報
- 3DPrinter, 3DPrinting, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, adidas, Carbon, Fashion, Riddell, SLS, Sports, スポーツ, テクノロジー, ファッション, フィラメント, 仕上げ加工, 光造形, 粉末焼結, 自転車, 表面仕上げ
英国スタートアップは耐衝撃性に優れたカスタム3Dプリント自転車用ヘルメットをリリース
シリコンバレーの3DプリンタスタートアップCarbonは、新型大判3Dプリンタ「L1」をベースとした量産向け3Dプリンティングソリューションを利用し、米国のスポーツ用品メーカー「Riddell」と提携し、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)選手が着用するカスタムヘルメット「Riddell SpeedFlex Precision Diamond helmet」の量産を開始したことを発表したが(関連記事はこちら)
ロンドンを拠点とするスタートアップ「Hexo Helmets」は、世界初のカスタム3Dプリント自転車用ヘルメットの発売開始を発表した。
Hexo Helmetsのカスタム3Dプリント自転車用ヘルメットは、フランスの材料会社「Arkema(アルケマ)」が開発する、ヒマシ油から作られた100%再生可能な特殊ポリアミド粉末「 Polyamide (ポリアミド)11」を材料に、SLS方式の3Dプリンタで作成される軽量ヘルメットで、サイクルリストの頭部をスキャンし、個々の頭部形状に合わせてカスタム3Dプリントされたハニカム内部構造が、68%の衝撃を効率的に抑制する優れた耐衝撃性能を有している。
カスタマイズされ3Dプリントされた構造体は、エアロダイナミクスパートナーであるTotalSimのテストによって計算された優れた空力特性と、従来の断熱素材よりも8倍優れた熱伝導性率を提供する。
Hexo Helmets のフィッティングプロセス
- 50ポンドの予約金を払い、ヘルメットを予約
- 頭部をスキャンし3Dデータ化
- データを元にヘルメット作成の準備が整うと注文者へ通知が届く
- シェルカラーを選択し、残金299ポンドを支払い正式オーダー
- 完成したヘルメットが注文者に届く
すべてのヘルメットはワンオフで製作されるため、スキャニングアプリを使ってサイクリストの頭部をスキャンし、30,000ポイントの高精度な3Dメッシュを数秒で作成する。3D化された頭部データに合わせカスタマイズされたパーツは、SLS方式の3Dプリンタで造形し仕上げ加工された後、注文者へ直接届けられる。
ヘルメットの価格は349ポンド(456米ドル)で日本からも注文可能だが、注文前に3Dスキャナを利用して自身の頭部データをスキャンし、提供する必要がある。
Hexo Helmetsは、注文を受けたカスタムヘルメットを2019年3月上旬から出荷開始することを目指している。
関連記事
- RiddellはNFL選手用ヘルメット部品を3Dプリンタで量産
- Carbonが量産用大型3Dプリンタ及びRiddellとの提携を発表
- わずか数分で液体樹脂を個体に変換する3Dプリント技術
- adidasは山本耀司とコラボした最新3Dプリントスニーカーを発表
- 従来より100倍高速な3Dプリント技術
- 1500万円の金属3Dプリンタ製IoT自転車「ORBITREC」
- Under Armor新型3Dプリントスニーカー発表
- 世界初の3Dプリント水中ジェットパック
- セルヒオ・ラモスが3Dプリント製フェイスマスクを装着
- adidasが3Dプリントスニーカーの国内販売を開始
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp