- 2018-7-22
- 建設・建築・インテリア, 最新情報
- 3D Concrete House Printer, 3DPrinter, 3DPrinting, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, 3Dモデリング, concrete, Museum of the Future, コンクリート, テクノロジー, 住宅, 建築, 建築関連
フランスで初めて3Dプリント住宅へ住民の入居が決まる
2018年3月フランス西部ブルターニュ半島南東部の都市ナントに建設された、フランス初となる3Dプリント住宅『Yhnova』(関連記事こちら)は、ナント大学の研究チームを中心に構成されたプロジェクトチームによって建設された建物で、延べ床面積95平方メートルの室内に、広い中央リビングと4つのベッドルームを備えている。
特許取得の3Dプリント方式でプリントされた住宅のコストはわずか179,000ポンド(約2,620万円)で、これは伝統的な工法を用いて建設された住宅よりも約20%安く施工された。
コンセプトモデルとなるこの3Dプリント住宅は、主要構造のプリントに54時間を要しているが、チームは近い将来、同規模の建設時間を33時間にまで短縮することができるとして、コストと時間の大幅な削減を目指し研究を進めている。
今回完成した3Dプリント住宅『Yhnova』には、抽選で選ばれた地元住民夫妻と3人の子供、計5人が入居することが決まり、主人も「このプロジェクトに参加することは大変光栄なことである」と語っている。
この建物には、屋内空気の質、湿度、温度、3Dプリント構造物の保守状況を把握するためのセンサーや監視システムが備えてあり、スマートフォンからすべてを制御できる「スマートハウス」になっている。また、建物は障害者にも住みやすいようバリアフリー設計を基本としており、車椅子でのアクセスも容易という。
チームの中心となるナント大学教授は現在、パリ北部に18棟の3Dプリント住宅を建設するプロジェクトや、700m四方の大型商業ビルの建設プロジェクトにも取り組んでいる。
関連記事
- フランス初の3Dプリント住宅が完成
- 貧困地域に安価な3Dプリント住宅を建設
- ドローン型3Dプリンタ「Fly Elephant」
- ドバイ政府は今春新たな3Dプリントヴィラを発表
- MITがカスタム家具制作用木工ロボットを開発
- ミラノサローネで展示される美しい3Dプリント椅子
- 窓・ドア専用の大型3Dプリンタ
- タイ産まれの最新建築3Dプリント技術
- 大林組が建設用3Dプリンタを開発
- 世界初3Dプリント自転車橋が開通
- UAEは3Dプリント技術を利用し世界最大の研究都市を建設
- 3Dプリント製ブリッジ1/3を完成させる
- 100%自然エネルギー利用の3Dプリント住宅が予約受付中
- 24時間で建設された3Dプリント住宅
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp