Ford、自動車生産にロボット操作3Dプリンタを導入

フォードは自動車生産にロボット操作の自律型3Dプリントシステムを導入

米国ミシガン州に本拠を置く自動車メーカー大手 Ford(フォード)は、自動車の最終用途部品を3Dプリントするため、生産ライン内に自律型ロボットの使用を開始。
1980年代後半にSLA方式の3Dプリントシステムを取得して以来、3Dプリントシステムを様々な自動車生産工程に統合するための取組みを行ってきたフォードは、自社開発のインターフェースとKUKA製ロボットシステムを活用して、人間の介入なしに、3Dプリントシステムを操作することに成功。


Fordの自律型3Dプリントロボット「Javier」

フォードにおける3Dプリント関連作業の多くは、同社の「Advanced Manufacturing Center(AMC)」で行われているが、この施設には、SLA、FDM、SLSシステムなど様々な3Dプリントシステムが設置されており、AMCのチームは、3Dプリント部品の実現可能性を検証したり、3Dプリンティング技術をどのように活用できるかを評価したりすることに多くの時間を費やしている。

フォードも多くの企業と同様、生産拠点毎で個別に開発されたシステムを利用しているため、同じインターフェースで動作せず、共通言語による相互通信ができていなかった。しかし同社は、このパラダイムを変え、異なるメーカーのシステムが相互に一定のフィードバックを送ることを可能にする独自のアプリケーション・インターフェース・プログラムを開発。AMCにある「Javier(ハビエル)」と名付けられた車輪付きのロボットアームにこのソフトウェアを適用すると、そこにある Carbon 3Dプリンタと「会話」することができるようになり、その結果ロボットは、センターの積層造形部品がいつ完成し、いつ引き取りに来るかを知ることができ、人間の力を一切必要とせずに一晩中自律的に動作するようになるという。

フォードによれば、オペレーターがデザインを3Dプリンタにアップロードしたり、機械をメンテナンスする必要はあるものの、このシステムにより部品のスループットが向上し、関連コストが削減されるとしている。また、ハビエルのフィードバックにより、工程内の誤差を減らすことが可能となり、生産現場において素晴らしい成果を達成することができたとしている。


Mustang Shelby GT500

現在同社は、このセットアップを利用して「Mustang Shelby GT500(マスタング シェルビー)」のパフォーマンスパッケージ搭載バージョンのブレーキラインブラケットなど、少量生産のカスタムパーツを製造しているが、フォードはこのプログラムが生産ライン内の他のロボットの効率化にも応用できると考えており、インターフェースだけでなく、KUKAロボットの配置に関する特許もいくつか申請している。


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