エティハド航空は3Dプリンタで内装部品を製造

UAEのエティハド航空は自社所有の旅客機に3Dプリント部品を採用することを発表した

アラブ首長国連邦(UAE)のひとつアブダビに本拠を置く国営航空会社エティハド航空(Etihad Airways)は、同地域初となる3Dプリント製航空機部品の採用を決定した。


Strata Manufacturing

アブダビで開催された「Global Manufacturing & Industrialisation Summit 2017(世界製造・工業化サミット)」で紹介されたエティハド航空の3Dプリント製航空機内装用部品は、シート背面に設置されるプラスチック製のモニター枠で、UAEに​​本拠を置くストラタ・マニュファクチャリング(Strata Manufacturing)によって製造される。

2009年、ムバダラ開発会社(Mubadala Development Company)の完全子会社として設立したストラタ・マニュファクチャリングは、ボーイング、エアバス、シーメンスなどの巨大航空宇宙関連企業とパートナー関係にあり、同社は先日「Factory of the Future」と呼ばれる第二の製造拠点「Strata 2.0」の設立を発表し、UAEが石油産業に代わる新しい成長分野として推進する次世代産業(関連記事参照)の一旦を担う企業を目標としている。

物理的な在庫を排除

エティハド航空は、3Dプリント技術を利用した部品を採用することで、必要な時に必要な物だけを製造するオンデマンドプリント(在庫部品の電子化)の実現を目指しており、電子化によって物理的な部品保管の必要性を排除することで人件費と製造コストを大幅に削減できるとしている。


Strata Manufacturing on Twitter

今回採用された3Dプリント部品は、エティハド航空が所有する航空機「エアバス A320(最大搭乗定員)174人」35機に実装される予定となっている。

エティハド航空は、3Dプリント技術を通じた技術革新が、航空宇宙産業に革命をもたらすと語っている。


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