3Dプリントパーツを組み込んだ最新ロケットエンジン

BlueOriginが3Dプリント部品を組み込んだ最新ロケットエンジンBE-4を開発中

Amazonの創業者ジェフ・ベゾスが設立した航空宇宙企業Blue Origin(ブルーオリジン)は、液化天然ガスを燃料とする次世代ロケットエンジン「BE-4」の製造に3Dプリンターを活用している。

「BE-4」は、ブルーオリジン社によって開発中の推力2,400 kN(550,000 lbf)の大型液体燃料ロケットエンジンで、同社のニュー・グレンなど最新ロケットの他、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ロッキード・マーティン社とボーイング社の合弁事業)のヴァルカンロケットにも使用が予定されている次世代の高性能ロケットエンジン。

ブルーオリジン社は、このBE-4エンジンの主要部品であるタービン、ノズル、ローターなどを3Dプリンターで製造している。

液化メタンと液体酸素を推進剤とするBE-4のハウジングは単一3Dプリントされたアルミニウム部品で、水圧タービンはニッケル合金のMonel(63%以上のニッケルと30%程度の銅からなる合金)から3Dプリントされている。

エンジン部品製造に3Dプリント部品を利用することで、既存の方法では製造が難しい複雑な内部流路をハウジング内に組み込むことができるようになる。

同社は、ロシア製RD-180エンジンに替わるエンジンとしてBE-4単体の外販計画を進めており、前述したユナイテッド・ローンチ・アライアンスへ向けた供給だけでなく、ブルーオリジン社独自の人工衛星打ち上げ用ロケットへも搭載され、最初の打ち上げを2019年初頭に計画している。


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