FFF方式で造形された3Dプリント部品を実装したポーランド初のスーパーカー『Arrinera Hussarya』
ポーランドのスポーツカーメーカー『Arrinera Technology(以下 アッリネーラ社)』は、国内の産業用3Dプリンタメーカー「OMNI3D」と協力し 、ポーランド初となるスーパーカー『Arrinera Hussarya』の実装部品に3Dプリントパーツを適用した。
2012年に初のコンセプトカーを発表したアッリネーラ社は、Arrinera Hussaryaのプロトタイピングと最終部品生産プロセスをスピードアップするため、工業用大判FFF方式3Dプリンタを開発・販売するOMNI3Dの3Dプリンタ「Factory 2.0」を利用し、プロトタイプモデルや実装用最終部品を製造している。
ABS-42素材をベースに製造されるArrinera Hussaryaの3Dプリント部品は、ミラーハウジングやエアベントなど、複数の重要パーツに適用されている。
また両社は、OMNI3Dをベースとした3Dプリントシステムにより、ラピッドプロトタイプや実装部品製造の他、工具や機器の製造、スペアパーツの製作にも3Dプリンタを活用。開発プロセスから最終部品製造まで、3Dプリント技術をフルに活用することで、開発期間の短縮とコストの削減のための3Dプリントソリューションの構築を目指している。
OMNI3D「Factory 2.0」基本性能
- プリント方式:FFF
- 適合性材料:ABS、PC-ABS、HIPS、PET-G
- 本体サイズ:1070×770×1200mm
- 本体重量:150kg
- ワークエリア:500×500×500mm
- ピッチ:140~300ミクロン
- プリントヘッド:交換式水冷ヘッド(特許出願中)
- 筐体材質:アルミ
- プラットホーム:ガラスヒートベッド
- ヘッド温度:最大温度360℃
- フィラメント径:1.75mm
- ノズル径:0.4mm
- ソフトウェア:Simplify3D
- 接続:SDカード
- コントロールパネル:7インチ”LCDタッチスクリーン
ポーランド初のスーパーカーとなるArrinera Hussaryaは、最高出力650hpのV型8気筒エンジンをベースに、0-100km/h 加速3.2秒、最高速度340km/hの性能を有するスーパーカーとして、2,770万円(予価)で限定販売される。
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