Amazonオンデマンド3Dプリントサービス特許取得

Amazonはカスタム3Dプリンティングサービスやバーチャル技術に関する特許を取得

米国・ワシントンに本拠を構える世界最大のECサイトAmazonは、カスタム3Dプリンティングサービスを開始するための特許を正式に取得した。

これは、2013年に同社が出願した特許内容(関連記事はこちら)を含むもので、ユーザーがAmazonサイトを通じて注文したカスタムデザインアイテムを3Dプリントし、出荷するためのオンデマンド3Dプリントサービスとなっている。

2013年に開始されたこの特許を取得したAmazonは、3Dプリントされた製品を取り扱う専用サイトを設け、Mixee、Sculpteo、3DLTなどの3Dプリントサービスビュローと協力し、3Dプリントされた製品の注文・製造・配送までの一連のサービスを提供する。

現在は、ジュエリーや玩具、インテリア小物などが中心となっているが、今後様々な分野に関連した製品を製造販売し、在庫スペースや物流コストの大幅な削減と効率化を実現。固定費の削減により、これまで以上にユーザー満足度の高い新サービスを提供しようとしている。

物流コスト削減のため開発が進められているAmazonの配送用ドローン

ファッションの世界にも採用されるAmazonのテクノロジー

さらにAmazonは、2017年にニューヨークの3Dボディスキャニング専門企業「Body Labs」を(予想価格50万ドル~70万ドル)で買収し、ファッション分野に新たな仮想ツールを導入しようとしている。
Body Labsの開発する3Dスキャン技術は、スマートフォンなどを利用し撮影されたユーザーの身体的特徴を分析し、仮想空間上に精度の高い人体3Dモデルを作成する。この技術を応用することで、簡易的なデバイスから取得されたユーザーボディを利用し、簡単にバーチャルファッションチェックが可能となり、自分の体に合った最適なファッションを選ぶことができる。


またAmazonは、これに関連したバーチャルドレスアップ技術「blended reality mirror (ブレンドリアリティミラー)」の特許も取得。ユーザーの全身を写す鏡型のデバイスにセンサーやカメラを設置し、高度なAI技術により、様々な角度から自分の体型に合う最適な服を選ぶことを可能したり、ファッション以外にも様々な分野に応用可能な技術となっている。

3Dプリント技術によるカスタム製品製造同様、同社が開発を進めるAIデバイスにこれらの機能を搭載することで、ファッション分野に対しても、大量在庫に伴うリスク軽減やより満足度の高い新サービスを提供することができるようになる。


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