MeaTechとUmami Meatsが3Dプリントシーフードで協業

MeaTechとUmami Meatsが3Dプリントシーフードで協業、同社の代替肉製品のポートフォリオに魚介類を追加

イスラエルの養殖肉食品ベンチャー MeaTech 3D(以下 ミーテック)は、気候変動、乱獲、継続的な消費者需要の増加により、今後数年間で深刻な供給不足が見込まれる魚種の開発に注力するため、シンガポールの養殖シーフードスタートアップ Umami Meats(以下 ウマミ・ミート)と、3Dプリントによる代替シーフードの共同開発に関する覚書(MoU)にサインをしたことを発表した。

The Food Industry Association(FMI)によると、世界の水産物市場は2022年までに1102億ドル(約15兆2,230億円)と推定されており、CAGR3.6%で成長。今回の提携により両社は、アジア市場、特に養殖肉の生産と流通を現在唯一認可しているシンガポールでのビジネスチャンスを得ることになる。

ミーテックとウマミ・ミートによる今回の協業契約は、代替タンパク質分野におけるコラボレーションの実現というミーテックの戦略の一部であり、多種多様な種を開発・プリントするための技術的・生物学的能力におけるミーテックの柔軟性を示したものである。この契約によりミーテックは、現在開発中の牛、鳥、豚関連製品のポートフォリオに、魚介類を追加することになる。

ミーテックの3Dバイオプリンティング技術は、細胞の生存率に影響を与えることなく、複雑な食肉製品をピンポイントで工業生産並みの精度で製造することが可能とされており、同社の非公開子会社を通じて、3Dプリンティング機能を自社およびフードテック分野のサードパーティに開発・商業化している。またミーテックは、水産物の技術開発における今回の協力により、海洋生態系と野生生物の保護に貢献し、養殖業と漁業を取り巻く環境問題に対処する最良の機会になると捉えている。

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