スマートフォン3Dプリンタ「ONO」プロジェクトが終了

スマートフォン3Dプリンタ「ONO」、支援者へ製品を届けることなくプロジェクトを終了

2015年、クラウドファンディング Kickstarter において52カ国から16,180人の支援者(弊社を含む)から約230万ドル(約2億5,500万円)の記録的な資金を調達し大成功を納めならが、実質破綻状態にあったスマートフォンベースの3Dプリンタ「ONO(旧 OLO)」は、2021年7月4日、支援者への最終コメントしてプロジェクトの終了を発表した。
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Kickstarter史に名を残すほどの大成功を納めならが、殆どの支援者に製品を届けられなかった「ONO」は、経営的なトラブルを含む様々な法的問題に直面し、その後数年間に渡り沈黙を続け、多くの支援者達から批判を受け続けてきた。
同社スタッフによれば、CEOとパートナーを排除し会社の株式を取り返したが、既に資金は底をつき、中国の倉庫に保管された約5千台分のプリンタや関連部品だけが残された状態であり、これらの保管に必要な倉庫管理費用やサーバー管理費用の調達に見通しが立たない状況となっている。そこで同社は、ONOプロジェクトと関連特許を支援者へ還元するため、オープンソースとして公開することを決定。現在、関連情報を必要とするユーザーからの提案を受付けている。

残念ながら、既に破産状態にある同社から支援者へ製品が届けられることなく、プロジェクトは終了する。


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