Stratasysがレーシングチームと提携し3Dプリント部品を開発

IndyCar参戦のレーシングチームがStratasysのFDM方式3Dプリンタを採用し部品を開発

3Dプリンタメーカー最大手Stratasysは、世界的レーシングチームである米国の「Andretti Autosports(以下 アンドレッティ・オートスポーツ)」とパートナーシップ契約を締結。StratasysのFDM方式3Dプリント技術と材料を活用し、レーシングプラットフォームの設計と開発を行う。

インディカー、インディライツ、グローバル・ラリークロス、フォーミュラEなど、世界規模でレース参戦する米国のレーシングチーム「アンドレッティ・オートスポーツ」は、AM技術をワークフローに統合し、部品設計と製造サイクルを向上させるため、Stratasysのエンジニア向けFDM方式3Dプリンタ「F370」と「Fortus 450mc」を採用し、レース参戦予定のマシン用パーツを開発。

2017年にマクラーレン・ホンダ・F1チームとパートナーシップを締結したStratasys(関連記事はこちら)は、同社のエントリーレベルFDM方式3Dプリンタ「uPrint SE Plus」 をマクラーレン・ホンダチームに提供し、レーシングマシンに適用可能な3Dプリント製パーツのテストと実戦を重ねるなど、この分野での実績を重ねてきた。
今回のパートナーシップ契約について、Stratasysは次のように述べている「Stratasysの高性能FDMソリューションは、世界トップのモータースポーツチームに採用されています。信頼性の高い私たちのエンジニアリンググレード3Dプリンタと高性能な複数の材料が、モータースポーツ界におけるユーザーが直面する様々な課題解決に対応できると確信しています。」

アンドレッティ・オートスポーツは、2019年3月10日にフロリダ州セントピーターズバーグで開催される今年最初のIndyCarシリーズに参戦。17ラウンドのシリーズにおいて、順次3Dプリント部品の適用をすすめる。

またStratasysは先日、同社のソフトウェアプラットフォーム「GrabCAD Print」に「GrabCAD Print Advanced FDM」機能を追加。CADデータから3Dプリント用STLファイルへの変換プロセスを簡素化。GrabCADの高度なFDM機能により、強度や機械的特性を維持しつつ重量の最小化や最適化に対応するなど、意匠性を損なう事なくプリントプロセスを高速化することが可能となった。
この機能は、F370、Fortus 380mc、Fortus 380mc(カーボンファイバーエディション)、Fortus 450mc、Fortus 400mc、Fortus 900mc、F900など、Stratasys FDM方式3Dプリントシステムでサポートされる。


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