- 2016-8-6
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3Dスキャンと3Dプリント技術によって生成される子供のための補綴耳
英国のケン・スチュワート博士は、先天性の耳奇形に悩む子供達のために、3Dスキャナと3Dプリンタを組合わせた耳のインプラント(補綴耳)の研究を行っています。
重症度の異なる形で発生する耳の異常な先天性奇形は、従来の外科的処置による個別対応では様々なリスクを伴うため、より安全に子供達の処置へ対応するため、3Dスキャンと3Dプリント技術を用いた耳インプラント開発を研究しています。
この事例では、高性能なハンディスキャナ「ARTEC スパイダー 3Dスキャナ」を使って正常な片側の耳をスキャンし、3Dソフト上でスキャンデータを反転。
異常のある片側の耳を補うための原型として、3Dプリントした耳のインプラントを出力。
RolandDGのDLP方式光造形機「monoFab ARM-10」を利用した耳のインプラント
こちらは以前ARM-10+軟質素材を使用した事例のひとつとして、id.artsで出力した耳の3Dプリントモデルです。この耳形状も、3Dスキャン(PhotoScan)技術を用いて生成したデータを元にしています。
欧米では、骨や臓器などの生体組織構造をプリントする3D bioprinter(バイオプリンター)の研究が盛んですが
現在この研究に取り組むスチュワート博士も、患者自身から抽出した幹細胞をFDA承認ポリマーと混合し、3Dプリントラボ内でインプラントを成長させる3D bioprinting技術を将来的に実現するとしている。
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