高精度3Dスキャナ「2022 Artec Leo」

Artec 3D、電力2倍で精度がさらに向上した「2022 Artec Leo」をローンチ

プロ仕様の3Dハードウェアおよびソフトウェアの開発・製造業者で、ルクセンブルクに本社を置く Artec 3D は、タッチスクリーンを内蔵した完全にワイヤレスな3Dハンドヘルドスキャナ「2022 Artec Leo」を発表した。

2022 Artec Leoに搭載された新しい「NVIDIA Jetson Tx2」プロセッサは、7.5ワット未満の電力を使用しながら、従来のモデルと比較して2倍以上の電力で動作。さらに、この新モデルはNVIDIA Denver 2でアップグレードされたマルチコアプロセッシングを搭載しており、6つのコアのそれぞれに2GHzを備えた、現在のヘテロジニアスマルチプロセッサのアーキテクチャに2つのコアとさらに多くの馬力が追加されている。

また、AI関連全体におけるすべての重要なメトリック(GPUパフォーマンスやエネルギー効率、ディープラーニングライブラリ、メモリ帯域幅)をアップグレードさせたことで、LeoはTX2から2倍のインテリジェンスを得ている。Artec 3DのCTOであるグレブ・グセヴ(Gleb Gusev)氏は、次のように述べている。
「TX2を使用することで、AIを活用したアルゴリズムとプロセスをこのスキャナに直接実装することができました。このテクノロジーにより、ユーザーはさらに高速で正確な結果と、さらに直感的に使用できる自動化されたワークフローの体験ができるのです。」

2022 Leoは精度を確実にするため、ユーザーは常に一流でプロ級の計測結果を取得することができる。精度は新しい校正証明書できちんと保証がされており、Leoの精度をテストするために、すべてのスキャナは付属センサーのさまざまな部分を使用し、さまざまな距離を用いながら、スキャナの作業ボリューム内にあるさまざまな位置で参照オブジェクトを用いてキャリブレーションされている。このようにすることで、すべてのスキャナが完璧な精度を提供することができる。

また、2022 Leo用にキャリブレーションキットも導入され、ユーザーは、このスキャナの精度を独自でチェックしたり、そのパラメータを調整できるようになる。動作条件は非常に大きく異なる可能性があるため、このキットを使用することでユーザーは、特定の環境に合わせてデバイスを定期的にテストしたり、微調整することが可能。このLeoのキャリブレーションキットの予約注文は現在受け付けており、2022年4月に提供を予定している。

新しい自動温度調整機能により、このスキャナはその動作を調整し、コンポーネントを最適な動作温度に保つことができる。これにより、計測デバイスは読み取り値に微妙な影響を与えてしまう可能性のある内部や外部の温度変化から影響を受けることなく、ユーザーはこのスキャナが最大の精度で動作していることを確信できる。

このスキャナの高度なカラーキャプチャ機能にフォーカスして構築された2022 Leoは、スキャン時に明るさのレベルを自動的に調整するアルゴリズムをフィーチャーし、原物そっくりで均一に明かりに照らされたカラー3Dモデルを提供するため、手動での修正を必要としない。しかも、 新しいテクスチャの最適化アルゴリズムにより、テクスチャのサイズが2分の1に縮小され、3Dカラーモデルを作成するためのデータの処理と読み込みが高速化された。


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