Stratasysは従来の50倍高速な3Dプリントシステムを開発

Stratasysは従来の3Dプリントプロセスの50倍高速なAMソリューション「STEP」技術を発表

米国とイスラエルに本拠を置く3Dプリント業界のリーダーStratasys Ltd.は、 従来の製造プロセスに匹敵するスピードと幅広い熱可塑性樹脂に対応した革新的な大量生産AM(Additive Manufacturing)製造プロセス『STEP(Selective Thermoplastic Electrophotographic Process”)』技術と、新組織「Evolve Additive Solutions」の発表を行った。

従来の伝統的な製造業技術とAM製造技術の利点を活かし、品質及び効率向上について長年研究し続けてきたStratasysは、約10年に渡る研究プロジェクトの成果として、従来の製造プロセスに匹敵するコスト、品質、スループットで、年間数十万個の量産部品を生産することを目的としたSTEMP技術を開発。

航空宇宙、防衛、産業、自動車、医療(歯科)、消費者向けなど、製造業を対象として開発されたEvolveのSTEP技術は、現行の最速AMプロセス(高速焼結)よりも50倍高速で、射出成形品の価格とスピードに匹敵またはそれを上回る量産部品の製造を実現した、革新的な3Dプリンティングソリューションとなる。

STEPのプロセスに関する詳細は未だ発表されていないが、現在のシステムは、KodakとHeidelbergが共同開発した2D imagineエンジンによる2D堆積技術と、熱可塑性樹脂と可溶性サポート材料を用いた600 dpiの寸法精度で作業する3Dプリンティング技術を組み合わせたもので、ドラム式複写機に似た精密シリンダーに堆積させた材料を圧延し、コンベアベルトにセグメントを繰り返し堆積するというプリントプロセスを用いている。

進化した2Dイメージング技術と、独自のSTEPプラットフォームを組み合わせ、既存のプラスチック製造技術をはるかに上回るAM製造を進化させたEvolveのSTEP技術は、射出成形の等方性と高密度な最終部品の量産を可能にする。

STEP技術の主な機能として

  • エンジニアリンググレードの熱可塑性樹脂と複合材料に対応
  • 既存のAM製造ソリューションよりも最大50倍の生産速度
  • 従来の製造プロセスに匹敵する品質とコストを実現
  • 射出成形同等の等方性により、高強度と高耐久性を実現
  • 射出成形並みディテールと表面仕上げ(0.0005in〜0.003in / layer)
  • 再利用可能なサポート材料
  • インダストリー4.0と既存の工場フロアとの統合
  • 自動生産のための拡張可能なプラットフォーム
  • 同一レイヤー内で複数マテリアルのプリントが可能
  • フルカラープリント機能

インキュベーションプロジェクトとし組織されたEvolveは、従来の製造プロセスに置き換わる新たな大量生産システムを提供することを目指し、STEP技術の市場導入を促進するための独立した組織として活動。

Evolve製品の一般入手可能な時期などについてはまだ発表されていないが、Evolveはアルファ段階から、大手自動車メーカー、消費材メーカー、航空宇宙関連企業などと接触し、開発のための評価や初期受注に向けた準備を進めており、今後12ヵ月間で、ベータシステムを評価するための新規顧客獲得も予定している。


関連記事

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

   

関連記事

ページ上部へ戻る