- 2018-11-6
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Zortraxは3Dプリント品の表面を安全に滑らかに仕上げる後処理装置『Apoller』を発表
ポーランドの3DプリンタメーカーZortraxは、FDM/FFF方式3Dプリントの造形品から積層跡を除去する最新の後処理装置『Zortrax Apoller』を発表、Formnext 2018で初披露する。
Formnext 2018で正式発表される後処理装置Zortrax Apollerは、同社が「Zortrax Apoller Smart Vapor Smoothing(SVS)」と呼ぶ技術を採用したデバイスで、3Dプリントされた造形物にアセトンとメチルエチルケトン(MEK)溶剤を利用し、表面を平滑化するデスクトップタイプの自動後処理システムとなる。
電子レンジのような筐体であるZortrax Apollerは、300x250x250mmのスムージングチャンバーを有し、チャンバー内に霧状の溶剤を噴霧して3Dプリント品の表面を溶かし、光沢または艶消し仕上げの2種類の凝縮プロセスにより、射出成形部品のような外観を得ることができる。
アセトンなどの有害な溶剤を霧状に噴霧する同装置は、利用者の安全を確保するため、チャンバーに残った霧状溶剤を回収室に吸い取る。溶剤がチャンバー内に残っている状態では装置のドアが開かない仕様となっており、利用者がアセトンを吸い込む危険性を回避している。また万が一停電などで装置が停止した場合でも、チャンバーは閉ざされたままとなり、電源再投入後に汚染除去を再開する。
Zortrax Apollerの特徴
- 300x250x250mmのチャンバーサイズ
- MEK及びアセトンで動作
- 直観的なタッチスクリーンインターフェイス
- Wi-Fi、イーサネット接続に対応
- Z-ABS、Z-ULTRAT、Z-ULTRAT Plus、Z-ASA Pro、Z-HIPSでプリントされたモデル表面を滑らかに
- ABS、ASA、HIPSなどの外部材料にも対応
- 高度な蒸気循環システム
- 最高動作温度90°C
- 最小動作温度-20°C
- 最小絶対圧力0.4 bar
- EU ATEX指令に準拠
同タイプの後処理装置では、2016年に3Dプリント用材料メーカーPolyamkerが、Polysher及び専用材料Polysmoothをリリースしている。
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