YOKOITOが樹脂3Dプリント後処理システムの国内販売を開始

2022-11-18
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DyeMansion社とパートナーシップを締結、樹脂3Dプリント後処理システムの国内販売を開始

YOKOITO のAM関連事業部門である「Yokoito Additive Manufacturing（以下YAM）」は、樹脂3Dプリント後処理技術のリーディングカンパニーである DyeMansion とセールスパートナー契約及びプロダクションパートナー契約を締結。この契約によりYOKOITOは、DyeMansionのパウダーベッドフュージョン（以下 PBF）用後処理システムの国内総代理店として販売を開始する。また、YAMセンター内にDyeMansionの設備を導入し、3Dプリンターを用いた最終製品生産の研究を加速させるとしている。

製品の品質を重視する日本では、3Dプリンタで造形した部品の積層跡が一つの原因となり、Additive Manufacturing（以下 AM）技術の普及が諸外国と比べて進んでいないことが目下の課題とされている。DyeMansionのクリーニング・表面処理・染色の一連の技術からなる「DyeMansion Print-to-Product ワークフロー」では、PBF3Dプリンタで造形した部品の表面の粗さを最大限に抑え、射出成形品と同等の表面品質を実現。また同時に、気密性や耐摩耗性の向上など、物性そのものの機能向上までもを可能にする。
本後処理システムにより3Dプリント品の品質向上から、日本においてAM技術を我々の日常に溶け込ませることができ、AM技術の普及が加速していくことが期待できるとしている。

DyeMansion システム一覧

Powershot C クリーニングシステム

PBF3Dプリント品の自動ブラスト処理をわずか10分で可能。中規模から大規模に3Dプリント品を造形する環境において、造形品の粉落とし作業に必要な時間と生産の人員を大幅に削減でき、生産性と品質安定性が劇的に向上。

Powerfuse S 表面処理システム

独自のポリショットサーフェイシング（PSS）技術により、PA12やPA11などの硬質プラスチックの表面の凹凸を均等化し、より均一な表面品質を実現することにより、様々な形状の表面処理を可能にする。バレル研磨のような時間のかかる研磨方法とは異なり、自動かつワンサイクル10分という短時間での表面処理を可能にし、3Dプリント品の品質向上を効率的に実現。

Powerfuse S 表面処理システム（蒸気研磨システム）

エコフレンドリーな溶剤を用いることにより安全に造形品の表面処理を行い、射出成形品と同等の表面品質を実現。同時に造形物の気密性や耐摩耗性など多くの性能が向上。溶剤は自動的に回収されるため、化学廃棄物がなく持続可能性の高い、環境に優しいシステムとなっている。

DM60 染色システム

標準的なカラーデータベースから、オーダーメイドカラーまで使用が可能な染色システム。パントーンなどのカラーチャートに基づいた170を超える色に加えて、企業のコンセプトカラーやトレンドカラー、個々の肌の色まで様々な色調を作成することが可能。

YOKOITOでは、日本の樹脂AMの普及に向け一貫した取り組みを進めており、特に樹脂AM技術の普及の鍵となるPBFに焦点を当て、最終製品として3Dプリント品を開発生産できる設計・造形・仕上が統合されたAMソリューションの開発と提供に注力。AM設備の導入のみではなく、AM技術を用いた最終製品の開発〜初期量産フェーズにおけるDfAM（Design for Additive Manufacturing：付加製造を前提とした設計）サービスや生産受託他、各種支援サービスを提供する。
各製品に関する問合せ先：https://www.yam-sls-3dprinter.com/dyemansion