UPSは3Dプリント技術を利用したスペアパーツ供給事業を開始するためSAPと提携
米国の貨物運送大手UPS(United Parcel Service)は、ソフトウェア会社SAP Leonardoと提携し、スペアパーツ供給の為の3Dプリント事業を展開する。
数年前からプロトタイピング向けに小規模な3Dプリントサービス事業を行ってきたUPSは、それまでのオンデマンド3Dプリントサービス事業の規模を拡大し、世界中の顧客向けにスペアパーツのオンデマンド3Dプリントサービス事業を開始する。
現在のUPSは、様々な業界で必要とされるスペアパーツ類を同社施設内に保管し、注文から24時間以内に出荷する従来方式の物流サービスを展開している。
しかし、交換部品を保管するための物理的なスペースの確保や、物流に関連するコスト増が大きな課題となっており、これらの問題を克服するため新たな仕組みづくりを模索。
SAP Leonardoと提携することで、パーツのデジタル化、従来の部品供給方法との比較と有効性の計算、生産から出荷までのルーティングの3つの主要なプロセスの提供を受ける。
UPSは、米国内だけで約1兆8000億ドル相当の部品管理(在庫)しているが、3Dプリントによる部品供給を実現することで、在庫する部品管理方法など、業務の大幅な効率化によるコスト削減に期待しており、オンデマンド3Dプリント機能の品質を検証し実現するための施設を、ケンタッキー州ルイビルに建設する。
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