オーストラリアAMメーカーが日本企業と提携

大阪チタニウムテクノロジーズ、Titomic及び丸紅との球状チタン粉末の供給・拡販で提携

チタンおよび高機能材料メーカー大阪チタニウムテクノロジーズ(以下 OTC)は、Cold Spray技術を使用した積層造形装置の製造販売を手がけるオーストラリア企業Titomic Limited(以下 Titomic)及び丸紅と、球状チタン粉末の供給・拡販に関するMOU(Memorandum of Understanding)を締結した。

Titomic及び丸紅とのMOU概要

  • OTCは、TitomicのCold Spray技術(Titomic Kinetic Fusion)に適した高品質な球状チタン粉末をTitomicへ供給。
  • Titomic及び丸紅の販売ネットワークにより、3社で協力し、航空機用途を含め様々な産業分野にCold Spray技術を展開すると共に、OTCの球状チタン粉末を拡販。

「Cold Spray」技術とは、他の積層造形技術と異なり、大気中で粉末を溶融せずに高速噴霧して積層造形することが可能な技術で「大型部品が製造可能」「熱歪がないため後熱処理において変形を生じない」「生産速度が極めて高い」「複合材料の造形が可能」といった、各種特徴を有している。

OTCは、世界有数のスポンジチタンメーカーであり、低酸素球状チタン粉末(登録商標 TILOP:Titanium Low Oxygen Powder)の製造では高品質の自社製スポンジチタンを原料として使用できるという品質ならびに品質管理上の優位性を有している。さらに、2020年にはTILOPの新工場による生産能力の増強を予定しており、今回のCold Spray分野への球状チタン粉末の供給・拡販は、これまでにない新たな用途を切り開く可能性があると期待している。

Titomicは、特許取得済みの「Titomic Kinetic Fusion(TKF)」プロセスを用いた世界最大の金属3Dプリントシステムの製造元として、石油・ガス、鉱業、海洋、防衛など複数の産業にTKFプロセスを提供している。


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