スマホ使用のモバイル3Dプリンタ「T3D」

スマートフォンベースのモバイルマルチファンクション3Dプリンタ『T3D』

国立台湾科学技術大学(NTUST)からスタートアップした3DプリンタベンチャーT3Dは、台湾大手の3DプリンタメーカーXYZ Printingと協力し、スマートフォンやタブレットをベースとした$219(アーリーバード価格)の低価格光造形方式モバイル3Dプリンタ『T3D 3D Printer』をクラウドファンディングKickstarterからローンチした。

レンダリングイメージ

T3Dは、Bluetooth接続されたスマートフォンやタブレット(iOS、Android対応)からダイレクトに3Dプリント造形ができる3Dプリンタで、255×194×182mm(L×W×H)/0.9kgとコンパクトに設計された筐体により、優れた携行性能を有している。

造形エリアは利用するデバイスによって異なるが、最大で76×106×85mm(スマホ利用時)、76×160×85mm(タブレット使用時) と、スマートフォンカバーサイズから、ある程度高さのあるオブジェクトも造形することができる。

樹脂材料には独自に開発したデイライト樹脂を採用しているため、本体を覆う特別なカバーなど必要とせず、本体下部に設置したスマートフォン(タブレット)の上に樹脂材料を充填したレジンタンク(材料を充填するトレイ)を置くだけで造形を開始することができる。

オープンソースとクラウドアプリ

T3Dは、ユーザーフレンドリーなUIを採用した専用アプリから、クラウドサービスを介してさまざまなモデルギャラリーを提供すると共に、データエラーを回避するための「3Dモデルチェックサービス」と、適切な樹脂設定をガイドする「サポートマテリアル設定サービス」なども提供。
アプリに複数のファイルをインポートし、時短目的の同時プリントなども可能となる。

オープンソース環境を標準採用するT3Dは、ユーザが希望する仕様に合わせ3Dプリンタをパーソナライズすることができるだけでなく、同社は近い将来「マルチカラープリント」と「360スキャン」など、いくつかの機能的なオプションキットの開発も予定している。

アタッチメント交換(下図)により、360℃撮影可能な3Dスキャナーに変換。撮影した素材はクラウド上で3次元化され、3Dプリント可能なモデルデータへとコンバートされる。

複数樹脂タンクを設置したターンテーブルを利用し「マルチカラー」造形にも対応予定。

先行したスマートフォンベース3DプリンタONO

クラウドファンディングKickstarterからローンチした「T3D 3D Printer」は、目標額である$35,000を大幅に上回る$68,004の資金を297人(9/20現在)の支援者から集めている。
同じスマートフォンベースの3Dプリンタと言えば、2016年にKickstarterでローンチし、$100Mを超える記録的な資金調達に成功した「ONO(旧 OLO)」があるが、度重なる遅延(関連記事はこちら)により、2017年9月現在未だ出荷に至っていない。
XYZ Printingによる生産支援を受けるT3Dが同じ運命を辿るとは言い難いが、T3Dの支援を検討中のユーザーは、クラウドファンディングには何かしらのリスクがあることを承知の上で支援していただきたい。

※ 追記
ONOは日本時間9月21日に最新情報を更新し、従来の通信方法からBluetoothに対応させるため、PCBボードの再設計に伴う再延期を発表した。


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