セレンディクス、日本初の3Dプリンタ住宅を発表

セレンディクスはオープンイノベーションで研究開発、日本初の3Dプリンタ住宅を発表

3Dプリンタを使用した施工による住宅を日本で初めて実現した住宅メーカーであるセレンディクスは、世界最先端の家「Next House」を創る事を目的に、3Dプリンタ住宅メーカーとして2018年8月に設立。同社は2022年3月、愛知県小牧市の百年住宅(小牧工場)に、日本初となる3Dプリンタ住宅が完成させた。この住宅は、百年住宅・楓工務店・ナベジュウ・ルミノシティ等が行い、開始からわずか23時間12分で施工された。

開始24時間以内で施工完了

今回の施工において、海外のコンソーシアム参加企業である3Dプリンタメーカー2社と共同し、躯体を出力。躯体は約20トンあったが躯体の組み上げは3時間で完了。防水処理や開口部等の住宅施工をわずか23時間12分で完了した。これにより「家を24時間で創る」というセレンディクスの開発目標を達成。今後さらなる施工時間短縮を目標として、施工工程の内、2/3の時間がかかった外壁の塗装等の仕上げ工程を、3Dプリンタで出力できる設計に変更し、仕上げ施工箇所のロボット化を進める検討を始めている。今年2月には、3Dプリンタ施工による断熱機構の設計を行い、特許出願も行っている。

構造形式は、鉄筋コンクリート造(RC造)

世界においても、球体の家の出力には高度な技術が必要になる。3Dプリント部分はRC構造の型枠(打ち込み型枠)としても機能し、構造躯体はヨーロッパ基準の断熱性能をクリアしたリブ補強された2重構造により設計されている。また、高い日本基準の耐震性能を満足させる構造設計は、日本のエンジニア陣が行い、今後さらなる耐震性能強化の実証も行っていく。

発売時期について、先ずはコンソーシアム参加企業向けに、グランピング・別荘・災害復興住宅に対応するSphere(10平米・300万円)の限定予約を開始する。

各社からのコメント

百年住宅 代表取締役 中嶋 雄氏
「3Dプリンターで創る家は住宅業界を変革させる未知の領域です。難しさもありますが、それ以上に使命感を感じます。普及に向けて全力で取り組んで、参ります」

楓工務店 代表取締役 田尻忠義氏
「新しい住宅の形を実現する最初の機会にコンソーシアムの皆さんと参加出来て喜びを感じています。これからの日本の住まいに新しい価値を提供します」

ナベジュウ 代表取締役 渡辺謙一郎氏
「日本から住宅取得困難者を救える希望が見えました。セレンディクスを始め、コンソーシアムの皆さんと力を合わせ、夢を実現させます」

プレスリリース: https://www.atpress.ne.jp/news/300928


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