- 2017-4-2
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オープンソースの6軸ロボットアーム「Niryo One」は3Dプリント部品で低価格化を実現
フランス・リールに本拠を置くスタートアップ企業「Niryo」は、3Dプリント部品で構成される安価なオープンソース6軸ロボットアーム『Niryo One』をクラウドファンディングKickstarterからローンチした。
Niryo Oneは、自宅や学校、中小企業などで利用することを想定した安価なオープンソースの6軸ロボットアームで、コスト軽減のため筐体を構成する外装パーツを3Dプリンターで生成する仕様になっている。
Niryo Oneの制御系にはArduino、Raspberry Pi、Robot Operating System技術が採用されており、外装部品同様に低コスト化を実現するための仕様となっている。
これまでにも、Makerや教育者などが利用できるロボットアームは存在したが、イニシャルコストの問題から導入を断念することも多かった。しかし、今回KickstarterでローンチしたNiryo Oneは、わずか€549(約65,000円/アーリーバード価格、日本への発送には送料€49が追加される)から入手することができるため、予算に限りのある教育現場などでも導入しやすい価格設定となっている。
Niryo Oneは、ローンチ直後に目標額である€20,000を達成し、4月2日現在、88人の支援者から€46,000超の資金調達に成功している。
Niryo Oneの主な機能
学習モード
ロボットを手で動かし記憶させる学習モードは、ロボットやプログラムに関する知識の無い子供でも簡単にロボットの基礎原理や動きなどについて学ぶことができる。
ジョイスティック
xboxまたはプレイステーション用ゲームコントローラーを利用しNiryo Oneを制御する機能で、位置モードまたはジョイントモード(各軸個別制御)から選択し利用することができる。
Gコード(現在開発中)
Niryo Oneは、将来的にGコード命令を受け取ることが可能になる。これにより、ロボットアームをCNCマシンとして使用することができるようになる。この機能は現在開発中で、専用のWebアプリケーションとモバイルアプリケーションにも統合される予定となっている。
Webアプリケーションとモバイルアプリケーション
Niryo Oneは、Webブラウザまたはモバイルアプリ(アンドロイド、iOS)、独自のクラウドサービスなどからも直接操作が可能となっている。
前述した「学習モード」で保存したシーケンスをアプリを通して再生することなどはもちろん、アプリから移動順序の作成や変更も可能なため、ロボットにいくつかの値(座標または関節角)を与えることで、アプリ上から簡単に制御することができる。
Niryo社は、ロボットアームの提供だけでなく、独自のユーザーコミュニティの設立を予定しており、オープンソース環境の基、ユーザー間で自由に機能開発など体験することができるようになる。
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