NGKとSakuuが3Dプリント電池材料供給で提携

3Dプリント固体電池を開発するSakuuがNGKと提携

3Dプリント技術を活用した全固体電池の開発を手掛ける米国カリフォルニア州のスタートアップ Sakuu Corporation(以下 Sakuu)は、高性能で安全なカスタム固体電池(SSB)3Dプリントの商業化に向け、名古屋に本社を置く総合セラミックス加工メーカーである NGK(日本特殊陶業)と覚書(MOU) を締結した。

名古屋に本社を置く総合セラミックス加工メーカーで、スパークプラグや内燃機関用自動車センサーで世界トップクラスのシェアを誇り、半導体パッケージ、切削工具、バイオセラミックス、産業用セラミックスなど幅広いラインアップを揃えるNGKは、世界初の3Dプリント固体電池を開発するSakuuと、3Dプリント固体電解質膜の材料供給で提携。Sakuuは、本社があるカリフォルニア州シリコンバレーに保有する固体電池のパイロットライン施設と電池のプリント・エンジニアリング施設の2つの施設を運営しており、両社は、2023年の市場投入を予定している積層造形固体電池の大規模な商業化に向け、セラミック材料を共同開発する。

Sakuuの全固体電池セル

Sakuuの3Dプリント固体電池は、クラス最高の性能、安全性、カスタマイズ性を備え、現在のリチウムイオン電池と比較して最大で50%小型化と30%の軽量化を実現。またこの電池は、3Dプリントによる大量生産、低コスト、持続可能な電池生産を可能にする革新的な「Kavian」プラットフォームにより大量生産が可能であり、エネルギー生産にとどまらず、IoTや医療など他の分野での革新的なデバイスの製造も可能にするという。

Sakuuの工場


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