動画から3Dプリント可能な3次元モーションデータを生成

MITの研究チームは映像データからインタラクティブな形状と時間を可視化するシステムを開発

MIT(マサチューセッツ工科大学)コンピュータサイエンスと人工知能研究所(CSAIL)、Googleリサーチ、カリフォルニア大学バークレー校の研究者等は、動画(2次元映像)から独自のアルゴリズムを使用してインタラクティブな形状と時間を可視化し、3Dプリント可能なモーション彫刻に変換するAIシステム「MoSculp」を開発した。

MoSculpは、限られた視点からの情報しか得られない動画(2次元映像)から、頭や手、尻、膝、足首など被写体の主要な部位から自動的にキーポイントを検出し、マスクされたフレームとデプスマップ、モーションスカルプチャーとデプスマップをそれぞれ抽出しレンダリング。可能な限り最適なポーズを模した3次元骨格へと変換。システムはこの骨格情報から滑らかで連続的な動きの経路を示す3次元データを生成し、3Dプリントに適したモーション彫刻を製作可能にする。

MoSculpは、プロスポーツ選手やダンサーなど、身体能力の向上目的とする人々や研究機関により詳細な運動情報を提供することができる。

またこのシステムを利用するユーザーは、ボディパーツデータをカスタマイズし、異なる3次元データを割り当てパーツを区別したり、照明をカスタマイズすることができる。これにより、標準的な写真や映像よりも、正確に動きを学習するための情報を得られると、実験に参加した被験者の75%以上が報告している。

現在MoSculpは単体の被写体のみに使用することができるが、チームは今後複数人をターゲットにできるようシステムをアップデートすると言う。このシステムは将来的に、社会的障害、対人関係、チームダイナミクスなどを研究するために使用できると考えている。


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