- 2018-4-12
- 最新情報
- 3D bioprinting, 3DPrinter, 3DPrinting, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, BioLogic, Medical, テクノロジー, バイオ, 医療, 教育, 試作
テンプル大学の研究チームが大豆タンパク質から作られた3Dプリント包帯を開発
米国・フィラデルフィアのテンプル大学バイオ・エンジニアリング部門 Jonathan Gerstenhaber(ジョナサン・ゲーステンハーバー)教授率いる研究チームは、大豆タンパク質と水をベースとした、パーソナライズされたカスタムフィット3Dプリント包帯技術を開発した。
「electrospun healing」と呼ばれるこの技術は、患者の皮膚に直接バイオベース包帯を3Dプリントする技術で、止血目的だけでなく、重度に創傷した組織の再生をサポート。
研究チームは、従来の包帯材料よりも基礎組織の治癒を速くするため、材料に大豆タンパク質を選択。大豆たんぱく質をベースとした合成繊維は、個々の繊維幅が数百nmと毛髪よりもはるかに薄く、細胞の自然なマトリックスに似た構造を有しており、治癒能力を高めることができる。
患者の体に水をかけ、皮膚に直接3Dプリントする包帯は、ほとんど目立たず付着し、患者の体が動くにつれて皮膚に馴染むようになる。
プロトタイプ段階であるこの技術は、皮膚に馴染む包帯をプリントするため、患者の幹部を3Dスキャンする必要がある。研究チームはこのプロセスを改善し、よりスピーディーにパーソナライズされた3Dプリント包帯の生成を実現しようと研究を継続している。
ゲーステンハーバー教授は、将来この技術がひろく普及し、医療現場や一般家庭に置かれるようになり、創傷治療の現状が大幅に改善することを望んでいる。
関連記事
- センサを備えた3Dプリントソフトロボット技術
- 形状と色を変化させる3Dプリントインク
- オランダに3Dプリントフードレストランが誕生
- 温度で形やサイズが変化する4Dプリント技術
- 医療大麻専用3Dプリンタ「MannaBot One」
- 昆虫食のための3Dプリントツール
- 後処理工程を完全自動化した初の3Dプリンタ
- 複数素材が適用可能なシリコン3Dプリンタ
- 人間以上の筋力を有する3Dプリント筋肉
- 外部刺激不要で変形する新しい3Dプリント技術
- ハイブリッド3Dプリント技術で伸縮性デバイスを生成
- 3Dプリント角膜が失明から患者を救う
- 導電性3Dプリント技術によるナノアーキテクチャ
- 安楽死のための3Dプリントカプセル
- 造形後に体温で変形可能な新フィラメント発売開始
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp