米国のスタートアップ企業が3Dプリント高層ビルを建設

米国3Dプリントベンチャーがクレーン式3Dプリンタで80メートルの高層ビルを3Dプリント

米国・シリコンバレーでスタートアップしたCazza Construction Technologies(以下 カザ・テクノロジーズ)は、3Dプリント技術を利用した高層ビル建設の計画を進めていることを発表した。

2016年末、ドバイ政府と3Dプリント建設研究に関するパートナー契約を結んだカザ・テクノロジーズは、独自に開発を進める3Dプリント技術「crane printing(以下 クレーン・プリンティング)」を利用した、高層ビル建設に関する研究を進めている。

クレーン・プリンティングは、従来の高層建設用クレーンをベースに、プリント機能(押し出し機)を追加し、3Dプリントプロセスを用いた高階層の建物を3Dプリントするための技術として研究がすすめられている。同社CEOクリス・ケルシー氏によれば「我々のクレーン・プリンティングは、少なくとも80メートル近い建物を3Dプリントすることが出来る」と語っている。

クレーン・プリンティングに関する詳細は未だ不明だが、カザ・テクノロジーズとパートナー契約を結んだドバイ政府は、2016年5月に中国企業WinSunと協力し、世界初となる3Dプリントオフィスの建築に成功しており(関連記事はこちら)、2030年までには建物の25%を3Dプリント技術を用いて建設するという計画も発表している。

今回カザ・テクノロジーズが発表したクレーン・プリンティングによる高層ビル建設も、ドバイ政府の後押しによって近い将来実現する可能性を秘めている。


カザ・テクノロジーズの3Dプリント技術は100㎡の建物を24時間で3Dプリント

※ 本サイトを運営するid.artsでは、建築・インテリア分野への3Dプリント技術の活用を研究するプロジェクトを進行しており、近い内にその詳細を発表する予定です。


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