廃棄プラスチックから建築される3Dプリント住宅

Azure Printed Homes、プラスチック廃棄物を再利用して住宅等の構造物を建築

米国カリフォルニア州に本拠を置く建設スタートアップ Azure Printed Homes は、プラスチック廃棄物を主要な住宅建築材料として再利用し、住宅などを3Dプリント。主な建築材料として使用されるコンクリートの代わりに、埋立や焼却処分される予定のプラスチックを再利用することで「持続可能な建築」という概念を再定義する。


99,900ドルからドルから注文可能な3Dプリントユニット「ADU」

建設業界は、数十年に渡り同じ技術が使われ、世界最大の原材料消費分野とされている。また、建設分野における総炭素排出量は、世界全体の約20%を占めており、これまでの建設プロセスでは、予算やスケジュールが超過し、膨大な廃棄物が発生するプロジェクトも少なくない。


23,900ドルから注文可能な3Dプリントユニット「Backyard Studio」

Azure Printed Homes の技術は、大型ロボット3Dプリンタとリサイクルプラスチックポリマーを原料として組み合わせ、住居、スタジオ、オフィス、ADU(Accessory Dwelling Units)などを、既存の方法よりも70%速く、20~30%安く建築することが可能で、同社の3Dプリント用材料の60%以上は、ペットボトルや食品包装に使用されるプラスチックポリマーをリサイクルした物を使用している。

Azure Printed Homes は、カリフォルニア州カルバーシティに、大型の建設用カスタム3Dプリンタが常駐する15,000平方フィートの新施設をオープンすることを発表している。
同社の3Dプリント構造物を購入する顧客は、公式サイトから3Dコンフィギュレーターを使用して、好みの色、仕上げ、細部の構成などを選択し、スタジオやADUなどの構造物をカスタマイズ設計ことができる。システムを利用してデザインされた構造物は、その後24時間以内に3Dプリントされ、組み立て~出荷~設置される。


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