- 2018-7-15
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IDCは2022年には3Dプリンタ関連の欧州支出が74億ドルになると予測
市場調査会社IDC(International Data Corporation)のWorldwide Semiannual 3D Printing Spending Guideの最新版によると、欧州(西ヨーロッパと中・東欧)における3Dプリンタ市場が2022年までの5年間でCAGR(年平均成長率)15.3%を達成し、収益が約74億ドル(約8,140億円)にまで達すると予測。
レポートによれば、西ヨーロッパ地域の成長が大きく、2017年に欧州の3Dプリント関連総収入の83%を提供し、欧州地域全体で最大の貢献をしている。西ヨーロッパ地域では2017~2022年で14.4%の成長が見込まれているが、中・東欧においては最も高い成長率が予測され、CAGRは19.1%となっている。
IDCによれば、3Dプリンタ市場は急速に発展しており、欧州市場は好調な勢いを維持したまま、2018年がその転換期になるとしている。
IDC担当者は、「3Dプリンタは製造業を拡大し、流通に変革をもたらし、オンデマンド生産を実現する潜在的可能性を秘めています。従来の物づくりの仕組みを3Dプリント技術に置き換えることで、余分な材料や製品重量を削減し、様々な製品のカスタマイズ製造が可能になります。」と述べ
自動車、家具、玩具、スマートフォン、飛行機などのアイテム生産が今後の3Dプリンタ市場に対する総支出の半分以上を占め、中でも自動車業界および航空宇宙産業、医療分野はさらに発展し、2017~2022年ではCAGRを19.5%と予測し、同業界において最も大きく貢献をするとしている。
また、ヘルスケアやプロフェッショナルサービス分野は既に3Dプリント技術を積極的に使用しており、市場規模全体の10%以上を占め、2017年から2022年にかけてCAGRを20.9%まで伸ばすことが期待されている。
世界的に拡大が期待される医療分野
2017年の欧州において最大の3Dプリント収入を得た用途は、プロトタイプ(7億5500万ドル)、アフターマーケット部品(5億2200万ドル)、建築デザイン/モデル(3億3500万ドル)であったが、2022年までの予測期間中、医療分野における組織、臓器、骨、歯科、食品などが大きく成長し、従来のプロトタイプやアフターマーケット部品に次ぐ3番目となり、CAGRが20.9%を超えると予想。
西ヨーロッパでは、調査に協力した企業の17%以上が2018年度中に「3Dプリンタを採用」または「採用する予定」と回答しており、この回答の中でも医療関連の採用が最大の伸びを示している。
3Dプリント関連サービスに特化したベンチャー企業が増えるなか、伝統的な製造方法をベースとした製造業者も多く、3Dプリンタなどの新しい技術を試したり、市場に向けた新たな研究に十分な時間やコストを費やせていない。これは西ヨーロッパ、とりわけ米国と日本を中心に格差が大きく、近い将来にその溝を埋めることが難しいことを意味している。
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