カスタマイズ可能な3Dプリント製ペット用車椅子

愛犬にフィットした安価な車椅子を提供するため3Dプリントデータをオープン化

カナダ・トロントの大学OCADデザイン科の学生、Erica Charbonneau(エリカ・シャルノー)は、友人の愛犬のため、3Dプリント技術を利用した安価でカスタマイズ可能なペット用車椅子を開発した。

一般的なペット用車椅子は高価で、愛するペットに必要な車椅子を購入できない友人のため、シャルノーは、誰でも簡単に作ることができる安価でシンプルなデザインのペット用車椅子を考案し、友人へ提供。彼女は、このプロジェクトを「FiGO」と名付け、MAKE PROJECTS「Custom Canine Wheelchair」として一般公開している。

この装置は、3Dプリントされたジョイント用ピース、アクリルチューブ(アルミチューブ)、スケボー用ホイール、ナイロンストラップなど、DIYショップやAmazonなどから簡単に購入できる部品をベースに構成されたシンプルな物で、測定した犬の体のサイズに合わせ、簡単にカスタムフィットさせることができる。

またシャルノーは、この車椅子を完成させるために必要な3Dプリント用データをThingiverseで公開するだけでなく、犬の体格に合わせた最適な部品サイズを算出できるよう、Googleスプレッドシート(計算式)も公開。

シャルノーはこれまで、同プロジェクトを通じて3匹の犬に車椅子を提供してきたが、車椅子への適応能力には個体差があり、全ての犬が快適に利用できるとは限らないと語っている。
しかし、同プロジェクトが拡散し、一人でも多くの飼い主や愛犬の助けになれば良いと考え、プロジェクトの内容をオープン化している。


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