Appleは自社が注力するARに互換する3Dプリントシステムに関する特許を取得
アップルの年次開発者会議「WWDC 2017」で発表され、世界中で話題となった「ARKit」や、AR機能に本格対応する最新デバイスiPhone Xなどをリリースし、AR(Augmented Reality 拡張現実)機能の実装を強化しているAppleは、AR眼鏡など含めたARデバイスに対応する高度な3Dプリントシステムに関する特許を取得した。
AppleによるAR×3Dプリント機能とは、既存のオブジェクト(既製品や3Dプリントされた、または3Dプリント途中のオブジェクト)に対し、直接追加のオブジェクトを3Dプリントすることを可能にする機能となる。
例えば、下図のような取手の無いカップに対し、ARデバイスなどの3Dスキャン技術を利用して正確に抽出された3次元座標を元に、カップに取手を追加3Dプリントすることができるというもの。
取手が追加3Dプリントされたカップ
この技術では、3Dプリント途中のオブジェクトに対し、他のマテリアルなどを適用した追加3Dプリントを可能にするなど、あらゆる種類の素材、サイズ、ジオメトリの3Dプリントを可能にする。
現在のところ、他のオブジェクトの一部表面領域に直接プリントすることに適応した3Dプリンタは存在しないが、将来的にAppleによるこの3Dプリントソリューションが確立されれば、Appleブランドのデバイス強化に役立つことは間違いない。
この特許には、2015年にAppleが買収したAR系企業Metaio(2003年創業)が2013年に提出した特許が付与されている。
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