Skinterfaceが遠隔地へ肌の感触を送信

皮膚に触れたような感覚をリアルに再現する技術『Skinterface』

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これまでにも3Dプリントや3Dスキャン技術を応用した仮想現実デバイスをベースとした新たな性産業についてお伝えしてきましたが、今回紹介する『Skinterface』は、デバイスから直接皮膚に刺激を与えることで、物理的相互作用を可能にする新たなインターフェーステクノロジーです。

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RCAの学生のチーム(KA HEI SUEN,CHARLOTTE FURET,GEORGE WRIGHT,ANDRE MCQUEEN)によって開発が進むSkinterfaceは、特殊な装置を用いることで、仮想空間に対し物理的な刺激をもたらすことができるスキンスーツ。

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微妙な皮膚感覚を伝えるアクチュエータ「Skinterface」は、コンピュータ上の3D空間内でシミュレートされたオブジェクトや環境に対し、双方向の物理的相互作用を再現。従来のバーチャルリアルシステムで利用されてきた「視覚」「聴覚」に対する刺激に加え「触覚」という要素を追加することで、完璧な没入体験を実現しようとしています。

皮膚が物理的な世界を私達に伝えるインターフェイスである場合、VR空間上で完璧な没入感を得るためには、それに通ずるインターフェイスが必要となる。Skinterfaceには、皮膚に触れたような刺激(皮膚感覚)を再現するため、多数のコイルと磁石を介して細部の圧力をコントロールすることで、装着者がモノに触れたような感覚を、スーツを通じてリアルに再現することができる。

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研究段階である現時点では、完璧な相互作用は実現できていないが、今後研究が進むことで遠隔地で実行された動作を、そのまま別の場所へ伝送することが可能となり、HMDを用いたVRシステム等と連動することで、完全なリモートセックス体験なども可能になるかもしれません。
もちろんそれが研究目的の全てではありませんが、性産業へ向けた装置の開発が大きな利益をもたらし、より高度な研究への投資に繋がる可能性は否めませんね。

 

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