低コストで災害時にも対応する3Dプリント住宅

オランダの建築家がバイオ材料の3Dプリントコンセプトハウスを公開

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image:dusarchitects

オランダ・アムステルダムにある建築デザイン会社「DUS Architects」は、8㎡(25㎥)の小型3Dプリントハウス(屋外浴槽付キャビン)を建設。

アムステルダムの工業地域内に設置されたこの3Dプリントハウスのプロトタイプは、短時間&低コストで設営されることを想定した3Dプリント住宅となっており、生活困窮者の救済や災害時の仮設住宅など、様々な分野での活用を想定したコンセプトで開発が進められている。

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image:dusarchitects

躯体には、材料軽減によるコストダウンと強度を担保したハニカム構造を採用。
また、コストを左右する3Dプリント材料は、健康食品にも利用される亜麻仁油(あまにゆ)ベースのバイオプラスチック原料を元に開発。
このバイオプラスチックを採用することで、解体時にも環境を害することなく簡単に取り壊すことができ、解体後の材料を粉砕し再利用することも可能となっている。

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image:dusarchitects

3Dプリント造形には、輸送用コンテナを改造した高さ3.5メートルの超大型FFF方式3Dプリンタを使用。この大型3Dプリンタ造形された複数のパーツを現場で組み立て、フレームレスの3Dプリントキャビンを建設しています。

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image:dusarchitects

先日投稿した「ドバイに建設中だった世界初の3Dプリントオフィスが完成」でもご紹介した通り、ドバイや中国、シンガポールなどは国策の一部として3Dプリント建築の研究開発を推進していますが、今回の3Dプリントキャビンを発表したDUS Architectsもこの分野に特化した開発を行っており、現在アムステルダムにフルサイズの3Dプリント住宅を建設するプロジェクトを展開しています。

 

国内大手建設企業、ハウスメーカー、建築設計時事務所ともお取引の多い弊社(id.arts)では、建築分野へ3Dプリント技術を活用するプロジェクトを複数展開しています。未だ公にはできませんが、機会が来ましたら当サイトにてご紹介させていただきます。


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